第40章 この子は必ず見つける

第6章

階段教室。

速水カノンは教壇に立ち、問題を解いていた。

ホワイトボードに書き連ねられる長い数字とアルファベットの羅列。速水ミオにはちんぷんかんぷんで、何が何やらさっぱり分からない。

しかし、速水カノンの手は止まることなく、マーカーがボードを叩くカツカツという硬質な音が響き渡る。

彼女が数式を一段落書き終えるたびに、黒崎リクが歓声を上げた。

他の子供たちは、速水カノンが何を書いているのか理解できていない様子だったが、黒崎リクが叫ぶのを見て、つられて声を張り上げる。

そんな先祖返りでもしたかのような狂騒の中、速水ミオは不意に誰かに手首を掴まれ、階段教室から強引に引きずり出さ...

ログインして続きを読む