第46章 あの海外の小さなサイトのことか?

ドアの向こうから、あどけない声が漏れ聞こえてきた。

「おばちゃん、おばちゃん、大丈夫?」

氷室ジンは眉を顰め、黒崎統夜を振り返った。

後者は目を細め、その表情は影に沈んで読み取れない。

ドンドン――

再び扉を叩く音が響く。

返事がないことに焦れた速水カノンが、必死にドアを蹴っているのだ。

東雲シオはボディーガードの手を振りほどこうともがきながら、寝室に向かって叫んだ。

「おばちゃんは平気よ、出てきちゃ駄目!」

速水カノンは泣き出しそうだった。

「おばちゃんを放してよ、放して!」

その震える、ミルクの匂いがしそうな幼い声は、扉越しに黒崎統夜の胸を打った。

なぜか、家にい...

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