第49章 全部あなたが育てたいい娘

第6章

速水母の顔には、くっきりと五指の跡が残っていた。

彼女はテレビ画面に食い入るように顔を寄せ、そこに映る速水ミオの顔を確認すると、唇を震わせた。

「どうして、こんなことに……」

まさか、速水ミオが本当に黒崎統夜と結ばれるなんて。

速水ナナが懸念していた事態が、ついに現実のものとなってしまったのか?

黒崎統夜はすでに、速水ミオの正体を知ってしまったのだろうか?

速水ナナは怒りのあまり全身をわななかせ、両手の震えが止まらない。

「だから言ったじゃない! 何とかしてあの女を追い払えって。あんたたちがグズグズしてるから、こんなことになったのよ」

「最悪だわ。あの女が黒崎統夜と...

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