第57章 三日間で速水ミオの正体を突き止める

「俺はあと三日で南アフリカへ発つ」

黒崎統夜は立ち上がったが、氷室ジンの問いには正面から答えなかった。

「お前に残された時間は三日だけだ」

そう言い捨てると、彼は振り返りもせずに部屋を出て行った。

氷室ジンはしばし呆然と椅子に座り込んでいたが、ようやく事態を飲み込むと、慌ててオフィスのドアまで駆け寄った。

「ただの嫌がらせかよ!」

去り行く背中に向かって怒鳴りつける。

さらに振り返りざま、ドアの横に置かれたパキラの鉢植えを思い切り二回蹴り飛ばした。

「自分は五年かけても分からなかったくせに、俺には三日だと? けっ、とんだ悪徳資本家様だぜ」

帰りの車中、黒崎統夜はシート...

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