第59章 君もパパに会いたいんだろ?

モニタールームにいた黒崎統夜と、寝室にいた速水ミオの動きが、同時に止まった。

速水ミオは眉を上げ、ベッドの上の人物を見やる。

「知ってるの?」

速水ナナは蒼白な唇を歪め、冷ややかな笑みを浮かべた。

「ええ、もちろん」

速水ミオはベッドの端まで後退し、表情を険しくした。

「速水ナナ、もし嘘をついていたら、ただじゃおかないわよ」

「ふん」

速水ナナは鼻で笑った。

「あんたが出て行った後、あの晩のことを徹底的に調べたのよ。相手が誰かも突き止めたわ。残念なことに、彼自身は自分に娘がいるなんて夢にも思ってないでしょうけど」

速水ミオは咄嗟に速水ナナの手首を強く掴んだ。

「言いなさ...

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