第61章 私たちはそっくり

黒崎統夜は長い脚を踏み出し、速水ミオの傍らに立った。

そして意味ありげに問う。

「子供は送ったのか」

淡々とした口調だったが、速水ミオの心中は穏やかではなかった。彼が何か感づいたのではないかという不安が胸をよぎる。

彼女は努めて冷静を装った。

「ええ、買い物が終われば戻ります」

そう言い捨てて黒崎統夜の脇を抜けようとした瞬間、手首を掴まれ、強引に引き戻された。

陽光が黒崎統夜の全身を包み込み、淡い黄金色の輪郭を描き出す。

彫りの深い眉骨が瞳に影を落とし、光を受けた肌はきめ細かく輝いている。

認めざるを得ないほど、彼の容姿は秀でていた。視線を逸らすことすら困難なほどに。

さ...

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