君の笑顔はシュガーのように甘い

夏の日差しが強く照りつけ、深い青空に真っ直ぐで細長い白い雲が幾筋か浮かんでいた。回廊の外では木々の影がゆらゆらと揺れているものの、少しの涼しさももたらしてはくれない。

「カタカタカタ」と足音が遠くから近づいてくる。徐静姝は空を見つめていた視線を引き戻し、横を向いて見やった。

担任の馬先生は満面の笑みを浮かべ、額の端には暑さで細かい汗が浮かんでいたが、それも彼の上機嫌を邪魔するものではないようだった。

彼の後ろにはもう一人、男子生徒が続いていた。先生よりも半頭分ほど背が高いが、見覚えのない顔だった。

徐静姝はさらりと一瞥をくれただけで、最後には自分の足先に視線を落とし、黙ったまま何を考えているのかわからない様子だった。

「静姝、また魏先生に立たされたのか？」馬先生は高校二年一組の入り口でお馴染みの小柄な影を見つけ、溜息交じりに言った。

見知らぬ人がいても、徐静姝は少しも恥ずかしがる様子もなく、そっけなく「うん」と返しただけで、まぶたさえ持ち上げなかった。

「君という子は、他の科目はあんなに優秀なのに、どうして数学だけはいつも試験でぎりぎり及第点を取るんだ。授業も聞かないし、魏先生が君に意地悪されていると感じるのも無理はないよ…」

徐静姝というこの生徒に対して、担任の馬先生はまさに愛憎入り混じった感情を抱いていた。この進学校のクラスで彼女の成績は常に中下位だが、生徒たちも教師たちも皆知っていることがある。数学一科目を除いて、彼女の他の科目の成績は信じられないほど優秀だということを。そして数学はいつも見事に90点という合格ラインぎりぎりをキープしており、彼女が意図的にそうしているのではないかと疑わざるを得なかった。

数学教師の魏先生は、この少女が自分を標的にしているのではないかと疑いを強めていた。授業を聞かないだけでなく、堂々と窓の外を眺めてぼんやりするので、いつも彼を激怒させていた。そのうち見ないふりをするのが一番と、彼女を教室の外に立たせる罰を与えるようになった。

徐静姝は馬先生の諭す言葉を静かに聞いていたが、その表情は全く関心がないといった様子だった。

楚攸宁は馬先生の後ろに立ち、ゆったりとした視線を少女に向けていた。彼女は人差し指をズボンの縫い目に沿って軽く叩き、視線は宙を彷徨い、明らかに担任の説教に耳を傾けていなかった。しばらくして、彼女は手を上げて耳元の乱れた髪をかき上げ、柔らかな線を描くあごを露わにした。

肌が白く、少し反抗的な印象——これが楚攸宁の徐静姝に対する第一印象だった。

「まあいい、もう長話はやめよう」馬先生はようやく新しい転校生を長い間待たせていたことを思い出し、簡単に二人を紹介した。「こちらは我がクラスの新しい転校生、楚攸宁だ。攸宁、こちらは徐静姝だ」

おそらく互いに紹介されているときに俯いたままでは失礼だと思ったのか、徐静姝は二秒ほど躊躇った後、ゆっくりと目を上げた。二つの視線が思いがけなく交差する。それは雑念のない、澄み切った瞳だった。冷たくも深い泉のように、夏の灼熱を払いのける不思議な力を持っているかのようだった。

徐静姝は一瞬躊躇った後、結局礼儀として軽く頷いた。「こんにちは」

先ほどの単純な「うん」という一音節の後、これが楚攸宁が彼女から聞いた最初の言葉だった。声は柔らかく、彼女がさっきまで見せていた冷淡な態度とは全く違っていた。

彼は自分も彼女に「こんにちは」と言っているのを聞いた。

徐静姝は再び俯き、足元の床タイルを蹴った。

担任は教室のドアをノックし、魏先生に二言三言話してから、楚攸宁を連れて教室に入った。

それまで静かだった教室が一瞬にしてざわついた。徐静姝は今みんなが顔を寄せ合って噂している様子を想像できた。単に容姿だけでも、楚攸宁は既に人々を驚嘆させる資本を持っていたのだから。

さらに、先ほどの馬先生の得意げな表情から察するに、この新しい転校生は他の面でも並々ならぬものを持っているのだろう。

しかし……それらは全て彼女には関係のないことだった。