紹介
チャプター 1
深秋の庭には金色の紅葉が舞い落ち、私は寂しく楓の木の下に立っていた。抱えている箱には、あの男との十八年間の思い出が詰まっている。次の瞬間、それらを楓の木の下に埋めることになる。彼への熱い愛も一緒に埋めるのだ。
父と母は二階の窓辺のカーテンの陰から、心配そうに最愛の娘を見下ろしていた。父の怒りはすぐに爆発した。「彼らに文句を言ってくる!どうしてうちの大事な娘をこんなに侮辱するんだ!」
母の清水美由紀は必死に怒りを抑え、わずかに残った理性で飛び出そうとする夫を止めた。夫が言う「彼ら」とは、つい最近まで家族ぐるみの親友だったが、今では微妙な関係になってしまった五条家のことだ。
「もう五条家とは付き合わなくてもいい!」
「でも、何年もの付き合いを簡単に断ち切れるわけがないだろう?五条孝一は私たちが見守ってきたんだ……」
清水美由紀は自分に言い聞かせるように、今の難題を口にした。
私は手の中の箱を撫でながら、ゆっくりと開けた。中の一つ一つの物が鮮明に記憶に残っている。
この三角形のレゴブロック。四歳の時、五条孝一と一緒に一つの午後を使ってレゴでピラミッドを作った。あの輝く男の子は、塔の頂点を象徴するこの三角形のブロックを私に手渡してくれた。その夜、私は興奮して眠れなかった。
このメダルは、彼が学校の運動会で走って獲得したものだ。あの時の五条孝一はまだ十歳で、どこに行っても唯一無二の存在だった。ゴールした後に転んで膝をすりむいた姿が今でも目に浮かぶ。私はとても心配した。
脳裏には次々と過去の出来事が蘇り、手の中のメダルに刻まれた「五条孝一」の名前が当時の血痕でかすんでいるのが見えるようだった。
箱の中にはまだたくさんの物がある。
学校時代の消しゴム、互いに贈り合った万年筆、テニスボールの試合で優勝した時のテニスボール。
これら大切にしてきた物たち、そして大切にしてきた男の子は、この深秋に私の手で封印されることになる。
すべてはあの約束から始まったのだ。
もしできるなら、あの無望な待ち時間が私の人生に降りかからなかったことを願う。
十八年前、忙しく働く両親がこの地に定住し、すぐに隣人の五条家と親しくなった。両家の境遇は似ており、女主人同士も特に話が弾んだ。清水美由紀はすぐに五条家の主婦美奈を親友とし、二人は何でも話し合う仲になった。ほぼ同時期に妊娠した二人は、もし自分たちの子供が男女であれば、婚約を結ぶことを約束した。
世界は本当に劇的で、神様がシナリオを書いているかのようだ。
その約束の中の女の子が私で、男の子が五条孝一だった。
これらの出来事は、母の話から知ったことだ。
自分が愛しているのか、それともその「約束」による暗示に従っているのか、成人するまでの長い年月の中で、私は本当に五条孝一に恋してしまった。
私はその「約束」が再び話題に上ることを夢見て、その「約束」が果たされることを期待していた。
しかし、事態は私の望むようには進まなかった。
五条家と篠原家の親密な関係は誰も予測できなかった。血縁関係のない二つの家族が、子供たちのつながりによって本当の家族のように親密になった。両家の集まりも一種の習慣となった。何しろ、互いの家を訪れるのに三十メートルしか離れていないのだから、とても便利だった。
この集まりの前、母は私をからかって言った。「篠原月、前から五条孝一に気があるって分かってたわよ、そうでしょ?」
私は顔を赤らめて答えた。「お母さん、そんなこと言わないで!」
そう言って、テーブルの上のブドウをむさぼり食べ始めた。ブドウを一つ一つ空中に投げてはキャッチし、果汁が口の中で弾け、白い襟にまで流れ落ちた。母の厳しい視線を避けながら、私は彼女がいつも私の食べ方を非難していることを知っていた。
清水美由紀は首を振った。「そんな大雑把な性格で、孝一が月ちゃんを気に入るかどうか分からないわね」
後から振り返ると、母の言葉は予言のようだった。
私は両親がよく口にする賢淑な女性ではないことを早くから理解していた。
でも、私はいつも思っていた。
孝一は普段私に優しいし、自分らしくいるように言ってくれる。きっと彼も私のこの姿を好きなんだろう。
他人が礼儀として褒めているのか、本心からの言葉なのかを見分けるのは、十八歳の私にはまだ難しかった。
私はソファから立ち上がった。「お母さん、ブドウの汁が服に付いちゃったから、部屋に行って着替えてくるね!」
「早くしなさいよ、もうすぐ五条家の人が来るから」
本当にその通りだった。部屋でドレスのジッパーを下ろしていると、外から私の心を揺さぶる声が聞こえてきた。
「おじさん、おばさん、こんにちは!」
「孝一、いらっしゃい!どうぞお入りなさい!」母は熱心に迎えていた。
ああ、五条孝一!私の心を捉えて離さない名前!
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