禁じられた贈り物、そして解き放たれる

禁じられた贈り物、そして解き放たれる

渡り雨 · 完結 · 19.6k 文字

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紹介

私は平江有菜(ひらえ ゆうな)、もうすぐ卒業を控えたデザイン科の学生だ。

卒業制作に追われる毎日で、最近はずっと瑞穂(みずほ)叔母さんの経営する「大人のおもちゃ」屋さんで、夜遅くまでデザイン画を描いている。

叔母さんのお店はマッサージチェアから快眠アロマまで、ありとあらゆる不思議なグッズを売っていて、体験コーナーでは新商品を「お試し」するお客さんが後を絶たない。

そんな私を見かねた叔母さんが、「これで朝までぐっすり眠れるから」と、快眠アロマとアイマスクのセットをくれた。

ところが、その一眠りが、とんでもないトラブルに私を「眠らせて」しまったのだ——恥ずかしすぎて爆発しそうなアクシデントが、何の兆候もなく、突然起こってしまった!

チャプター 1

 正直に言おう。まさか自分が、これほどまでに恥ずかしく、情けない醜態を晒すことになるとは、夢にも思っていなかった!

 その夜、私は叔母の店で深夜まで残業していた。目は唐辛子エキスにでも浸したようにヒリヒリと痛み、今すぐにでも泥のように眠り込んでしまいそうなほどの強烈な睡魔に襲われていたのだ。

 手近にあったマッサージチェアのようなふかふかの椅子に身を沈め、叔母から貰ったアイマスクを装着する。甘い香りの漂う安眠用のアロマを焚き、ほんの少し仮眠を取るつもりだった。

 だが、その一瞬の油断が、私の人生における最大級の『大惨事』の引き金を引くことになったのだ!

 カチリ、という無機質な音が響いたかと思うと、突如として椅子から飛び出した拘束ベルトが、私の手首と足首を容赦なく締め上げた。あまりの強固さに、身動き一つ取れない!

 さらに致命的だったのは、この椅子が変形機能を備えていたことだ。座面が腰の部分から二つに割れ、私の下腹部を下から押し上げる。結果、お尻は高く突き出され、両脚は強制的に大きく開かれてしまった。あまりにも……あまりにも恥ずかしい格好だ。

 アイマスクのせいで視界は閉ざされたままだが、肌の感覚で分かる。ミニスカートが腰の辺りまでずり上がり、下半身はほぼ剥き出しの状態。頼りないストッキング一枚が、辛うじて脚を覆っているだけだ。

 今日の蒸し暑さに合わせて、元々露出度の高い服を選んでいたのが仇になった。この破廉恥な姿勢と相まって、羞恥心で気が狂いそうだ。

 必死に身をよじって抵抗を試みるが、暴れれば暴れるほど拘束具が食い込み、どうにもならない。

 焦りで全身から脂汗が噴き出す。手探りで解除スイッチやリモコンを探し、ようやく何か硬質な物体に指先が触れた――と思った瞬間、震える手からそれが滑り落ちた。パサッ、という乾いた音が床に響く。

 終わった。これで私は、この屈辱的な体勢のまま、完全に身動きが取れなくなってしまった。

 心臓が破裂しそうなほどのパニックに陥り、どうすべきか思考を巡らせていたその時――店の入り口から、聞き覚えがありすぎる男の声が聞こえてきた。

「瑞穂ちゃん? 頼んでたモノ、受け取りに来たよー」

 福山正仁だ! 叔母の古い友人で、約束の時間通りに来てしまったのだ!

 心臓が喉から飛び出しそうだ。もし彼にこんな姿を見られたら、もう二度と表を歩けない。一生の恥だ。

 コツ、コツ、と足音が近づいてくる。

「誰もいないのかな? 瑞穂ちゃん、品物は倉庫にあるって言ってたけど」

 私は息を殺し、石のように固まった。お願い、早く倉庫に行って、荷物だけ持って帰って!

 しかし、無情にも足音は体験エリアで止まってしまった。そして、驚きを含んだ声が降ってくる。

「おや、これは何だ? 新型のリアル・マネキンか? 瑞穂ちゃんも隅に置けないねぇ」

 全身の血が凍りついた。終わった、見つかった――いや、違う。彼は私を『展示品』だと勘違いしている!

「最新の体験型製品を導入するとは言っていたが、これのことか。それにしても、恐ろしく精巧な作りだな……」

 声はすぐ耳元から聞こえ、彼の吐息を感じるほどの至近距離にまで迫っていた。

 頭が痺れ、血管が破裂しそうだ。私は悲鳴を押し殺すように唇を強く噛み締め、生命のないただの人形になりきった。

「展示品というなら、品質を確かめてみても構わんだろう」

 次の瞬間、生温かく無骨な掌が、何の前触れもなく私のふくらはぎを撫で上げた。

「んっ……!」

 喉まで出掛かった悲鳴を、舌先を噛んで必死に飲み込む。

 彼の掌はストッキング越しにゆっくりと這い上がり、太腿へと差し掛かる。指先が動くたび、背筋に電流のような戦慄が走った。指がミニスカートの裾に触れて一瞬止まったかと思うと、さらに大胆に、未知の領域へと探索を再開する。

「この感触……まるで本物の人間じゃないか。体温まで再現されているとは、大した技術だ」

 息が詰まり、目尻に涙が滲む。大学の学部内でも『高嶺の花』と謳われるこの私が、まさかラブドールとして弄り回されるなんて。もし正体がバレたら、私は社会的に抹殺されるも同然だ。

 私は全身の筋肉を強張らせ、必死に静止状態を保とうとした。だが、彼の手つきは次第に遠慮がなくなり、まるで起動スイッチか何かを探すかのように動き回る。這い回る指先の感覚に心臓が早鐘を打ち、思考は真っ白に染まっていく。

 その時だった。

 ビリッ、という不穏な音――ストッキングが引き裂かれる音が、私の股の間から鮮明に響き渡った。

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(この小説を軽い気持ちで開くなよ。三日三晩も読み続けちゃうから…)
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