父の車を運転したら、その秘書に殴られたため、彼女と父をまとめて会社から追い出しまし

父の車を運転したら、その秘書に殴られたため、彼女と父をまとめて会社から追い出しまし

渡り雨 · 完結 · 12.5k 文字

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紹介

父の高級車で友人を迎えに行こうとしたら、その場で父の秘書に止められた。

彼女は、私がオフィスで父と事に及んでいた愛人だと勘違いしたのだ。

そして、車を盗んだという名目で、私を地下室へ引きずり込み、殴る蹴るの暴行を加えた上、全裸の写真まで撮った。

父はこのことを知った後、なんと私に彼女へ謝罪しろと言った。

その瞬間、私は悟った。父の目には、世間体の方が実の娘よりも大事なのだと。

ならば、この名ばかりの社長の座も、彼にはもう必要ない。

チャプター 1

「待ちたまえ。どうして社長の車に乗っているの?」

 黒いスーツに身を包んだ女は顔をこわばらせ、まるで泥棒を見るような目で私を睨んだ。

「これは父、上杉憲一郎の車よ」私は努めて冷静に弁解した。

「私は娘の上杉月子。スイスから帰ってきたばかりで、友人のオークションに付き合うために……」

 彼女は突然一歩踏み出し、私の前に立ちはだかった。

「お父さん、ですって? 私はあの方の私設秘書を三年も務めているのよ。スケジュールも資産も、私生活に至るまで全て私が管理しているわ。娘がいるなんて話、一度も聞いたことがない!」

 確かに、私はスイスの寄宿学校に三年間入っていたし、昨日こっそり帰国したばかりだ。まだ父には正式に知らせていない。

 もう一度説明しようと口を開きかけた時だった。

 秘書が言った。

「保安部にはもう通報したわ。車泥棒がいるってね!」

「はあ?!」

 私は怒りを通り越して笑ってしまい、ドアを開けて車を降りた。

「正気なの?」「信じられないなら、今すぐ父に電話するわ」

 私は長い間連絡していなかった父の番号をダイヤルした。

『誰だ?』

 電話の向こうから、グラスが触れ合う音と女の嬌声が聞こえてくる。

「パパ! 私よ!」私は必死に叫んだ。

「会社のガレージにいるの。パパの秘書に止められてて!」

 父は欲情に濡れた低い笑い声を漏らした。

『ああ、ハニー……もう役になりきってるのか?』

 私は呆然とした。

「え? パパ、私は――」

『シッ……』

 声が急に潜まった。

『ベッドで裸で待ってろと言っただろう? なんだ、下の口がもう急いで〝パパ〟を食べたがってるのか?』

『待ってろ。今夜〝パパ〟が帰ったら、その股を無理やり広げてじっくり検査してやる……中が愛液で洪水になってないかどうかな。あそこのヒダはきれいに洗っておけよ。少しでも臭ったり、濡れ方が足りなかったら、俺の肉棒でたっぷりお仕置きしてやるからな……』

 林原亜由美は私の手から携帯をひったくり、地面に叩きつけた。

「やっぱり、とんだ恥知らずのクズじゃない!」

「これもあなたでしょ!」

 彼女は自分の携帯を取り出し、数枚の写真を表示して私の目の前に突きつけた。

 私は反射的に目をやった――。

 写真は薄暗く、艶めかしい雰囲気が漂っている。顔はよく見えないが、父の膝に跨っている女の背中のラインは妖艶で、明らかに一糸まとわぬ姿だった。

 最も目に刺さったのは、あるアップ写真だ。

 父の大きな手が女の太腿を乱暴にこじ開け、泥のように濡れそぼった秘所を指で好き放題に弄っている。そして女は頭を仰け反らせ、ただただ淫らな悦悦の表情を浮かべていた。

「頭おかしいんじゃないの! これは私じゃない!」

 顔がカッと熱くなった。羞恥と怒りで震える。

「私は本当に娘なの!」

「社長の秘書なら、血縁関係でもなんでも調べればいいでしょ!」

 彼女は私の手首を掴んだ。爪が肉に食い込む。

「まだ『パパ』なんて呼んで。よっぽど父娘の近親相姦プレイがお好きみたいね」

「そういう日陰者の隠し子シナリオの方が、ベッドで興奮するのかしら?」

 彼女の視線は、私の体に穴を開けそうなほど鋭い。

「『パパ』と叫びながら、その下で鳴く……社長も、その淫乱さにたぶらかされたんでしょうね」

「違う! 私は本当に娘で――」

「黙りなさい! あなたみたいな穢れた女、見飽きているのよ!」

 林原亜由美は私の手を激しく振り払うと、背後で待機していた二人の警備員に鋭い声で命じた。

「この車泥棒の浮気相手を、地下室へ連れて行って!」

 屈強な体格の警備員二人がすぐに取り囲み、左右から私の腕を乱暴に掴み上げた。

「大人しくしろ!」

 警備員の手が、不躾に私の身体に食い込む。

 いくら弁解しても無駄だった。彼らの目には、私が恥知らずで、社長と禁断の遊戯に興じる愛人にしか映っていないのだ。

 あまつさえ、父のあの甘ったるい「ハニー」という呼びかけが、動かぬ証拠となってしまっていた。

 私はまるで死んだ犬のように、薄暗く湿った地下室へと引きずり込まれ、冷たい鉄の椅子に乱暴に押し付けられた。

 バン!!

 重厚な鉄の扉が激しい音を立てて閉まり、最後の一筋の光さえも完全に遮断された。

 闇の中、聞こえるのは私の荒い呼吸音と、果てしない屈辱感だけだった。

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