紹介
職場は刑務所。
看守さん曰く、ここの罪人たちは、とても強くて凶暴で、悪いやつらばかりだとか。
なのに……
なぜ彼らは、わたしを頭上に掲げて見せびらかすの?
なぜわたしが怒ってひっかき傷を作ると、みんな「偉いぞ」と褒めるの?
チャプター 1
「この子は可愛い。合格だ」
巨大な手が伸びてきて、私の体を優しく数回撫でた。
「合格」が何を意味するのかは分からなかったが、ただ本能的に小さな口を開けて何か言おうとした。
「にゃあ——」
その声は自分でも驚くほど大きかった! 私、こんなに大きな声が出せるの?
「でも、この子はまだ目も開いてないのに……」
私のことだろうか? 私は必死に目を開けた。途端に光が目に飛び込んできて、思わずびくっとする。
世界はなんて明るいんだろう! あちこちでぼんやりとした光と影が揺らめいている。
私は瞬きを繰り返し、周りのすべてをはっきりと見ようと努めた。しばらくして、ようやくこの世界を捉えることができた。
私たちの周りには、大勢の人がいた。
「目が開いたな。連れて行け。刑務所へ送れ」
刑務所? なんだか温かそうな場所には聞こえない。
小さな籠に揺られて長いこと、私は全く別の世界へとやって来た。
ここの壁は灰色で、とても高い。それに、びっしりと鉄格子がはまっている。空気中には鼻を突くような匂いが漂っていて、開いたばかりの私の小さな目を不快にさせた。一番奇妙なのは、ここにはたくさんの人がいるのに、誰もあまり楽しそうに見えないことだ。
制服を着た一人の若者が真ん中に立っていた。彼はとても格好良く、優しい目をしている。私は少し彼を気に入った。
「受刑者の諸君! 私は鹿島刑務官だ。本日から、当刑務所では新たなポイント制度を施行する」
受刑者? この人たちには特別な呼び名があるんだ。
「模範的な行動を取ればポイントが付与され、10ポイントに達した受刑者は、子猫一匹の里親になることを申請できる」
おお! なるほど、私たちは引き取られる運命なんだ!
しかし、この人たちは私たちをあまり欲しそうには見えない。
「誰がそんなもん飼うかよ」
「猫が何の役に立つ? 飯の足しにもならねえ」
「この新入りの刑務官、頭おかしいんじゃねえか?」
彼らの声はどんどん大きくなり、どんどん不親切になっていく。
あの格好いい鹿島の顔が険しくなっていくのを見て、私は急に腹が立ってきた!
どうして良い人をこんなふうに扱うの? 私が彼のために一肌脱いであげなきゃ!
私は小さな胸を張り、ありったけの力を込めて大声で叫んだ。
「にゃあ!」
瞬間、世界中が静まり返った。
すべての人々が口をあんぐりと開けて私を見つめ、目を大きく見開いている。
何人かは瞬きをしていて、まるで自分の耳を疑っているかのようだ。
私って本当にそんなにすごいの? 私の声が、こんなに凶暴そうな人たちを黙らせることができるなんて!
鹿島はひどく驚いているようで、しばらくしてからようやく言葉を続けた。
「それでは……ポイント制度を正式に実施する。各自、猫の展示エリアに見学に行っていい」
人々はゆっくりと動き始めたが、その表情はさっきとは全く違っていた。
あの侮蔑の色は消え、代わりに困惑や好奇心、そして隠しきれない深い渇望のようなものが浮かんでいる。
私たちはガラス張りの部屋に入れられ、鹿島が外からしゃがみ込んで優しく私を見ていた。
「ほら、チビちゃん。みんなに挨拶してごらん」
「さっきみたいな声は出すなよ。衝撃的すぎるから。もっと軽く、優しく。こうやって——にゃ〜〜〜」
ああ、なるほど。さっきの声は大きすぎたんだ。
鹿島はもっと優しくするようにと教えてくれる。彼のお手本はとても優しくて、春風のように軽やかだった。
私は首を傾げて彼を見つめ、それから口を開いた。
「にゃ〜〜〜」
今度の感覚は全く違った。声が喉から優しく流れ出て、甘くて、柔らかい。
皆がその温かい雰囲気に浸っていたその時、刑務所の奥深くから突然、恐ろしい音が響いてきた。
「おえっ——おえええ——」
それは空嘔吐きの声で、苦しそうな喘ぎが混じっていた。誰かが拷問でも受けているかのようだ。
生えたばかりの私の小さな産毛が逆立ち、嫌な予感がした。
鹿島の顔色は瞬く間に真っ白になり、その目には恐怖がよぎった。
「解散、解散だ! 全員仕事に戻れ!」
彼は慌てて人だかりを追い払い、その声は震えていた。
私は小さな爪で籠の縁を掴み、声がした方向を見つめた。
暗い廊下の奥深くに、何か恐ろしいものが潜んでいるようだ。
私はまだ目を開けたばかりの子猫にすぎないけれど、そこには危険があると感じ取れた。
私の新しい生活は、こうして始まったのだ。
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——
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「だったら、そんなことしなければよかった」わたしは真正面から彼の目を捉え、こちらの瞳に張りついた氷を見せつけた。「息子のところへ戻って」
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彼が自らを汚した時点で、ベラの中ですべては終わった。彼女は彼を拒み、奪われたものを取り戻した。何年も密かに彼女を愛してきたヴィクターの助けを得て、頂点へと駆け上がっていく。
イーサンが彼女を取り戻そうとしたとき、こう言った。「俺たちの子どもを、父親なしで育てたいのか」
ベラは嘲るように微笑んだ。「その子の父親は、あなたじゃないわ」
竜王の花嫁
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なぜそんな儀を年ごとに続けるのか、誰にもわからない。これまで選ばれていった花嫁たちが、その後どうなったのかも――。
奴隷にされているのか?
竜の餌にされているのか?
それとも……竜王自身が、彼女たちを喰らっているのか?
それだって否定はできない。王は自分たちとは違う、人ではないのだという噂があるのだから。
それでも、その疑問は執念深く人々の胸を苛んだ。
いったい、花嫁を何に使っているのか――!?
だが、誰も王に問いただそうとはしなかった。逆らうなどという無謀が、どんな運命を呼び込むかが怖かったのだ。
もっとも、そんなことはベラドンナの知ったことではない。今年は彼女の村が花嫁を差し出す番だったが、自分が選ばれるはずがないと彼女は確信していた。
なぜかって?
もちろん、計画があるからだ。そして彼女は、その計画が自分を裏切るはずがないと信じ切っていた……いや、本当にそうだろうか。













