『自分の』誕生日に、私は死にかけていた

『自分の』誕生日に、私は死にかけていた

渡り雨 · 完結 · 17.1k 文字

962
トレンド
962
閲覧数
0
追加済み
本棚に追加
読み始める
共有:facebooktwitterpinterestwhatsappreddit

紹介

私の誕生日は、本当の意味で私のものだったことなど一度もなかった。

誰もが、妹が快適で、幸せで、守られていることばかりに気を配っていた。

彼女がわざと、私がアレルギーを持つカモミールティーを淹れてきても、周りは「妹の好意を無下にするな」と、私に無理やり飲ませた。

兄は、私が妹に嫉妬していると思い込み、私を地下室に閉じ込めた。そして家族全員で、妹の誕生日を祝いに出かけてしまった。

婚約者さえも、誰も彼もが私のことを忘れていた。

地下室に横たわりながら、私は気づいた。痛みよりもっと恐ろしいことがあるのだと——

私は、替えのきく存在なのだと。

あの日、私は自分の家族に関する真実を悟った。

「私の」誕生日だというのに、私は死にかけていた。それでも、誰も私を選んではくれなかった。

チャプター 1

 病院の正面玄関を出た瞬間、強烈な日差しに目が眩んだ。

 一週間。

 その間、家族からは電話一本、メール一通さえ来なかった。私の安否を気遣う連絡は、皆無だった。

 退院の手続き中、看護師が尋ねてきた。

「お迎えの方は?」

「いません」

 私は短く答え、背を向けて歩き出した。同情に満ちた視線など、もう二度と見たくなかったから。

 家までの道のりは短いが、ひどく時間がかかった。誰も私を必要としない、誰も私を気にかけていないあの家になど、帰りたくなかったのだ。

 抗うつ剤の副作用で思考は鈍り、感情はまるでスポイトで吸い取られたかのように空虚だった。

 玄関のドアを開けると、リビングから賑やかな歓声が聞こえてきた。

「我が家の芸術の天才、彩香に乾杯!」

 父の國友がシャンパングラスを高く掲げている。

 皆が彩香を囲み、壁一面には彼女の絵が飾られていた。

――あれは本来、私の場所だったはずだ。あの画廊との契約も、元々は私のものだったのに。

 私は入り口で立ち尽くしていた。まるで部外者のように。

 私がクリニックで心が壊れていた間、彼らは彼女を祝っていたのだ。私がどこにいたのかさえ知らずに。いや、そもそも興味すらないのだろう。

 婚約者の学人は、彩香の隣に座っていた。私の姿を認めた瞬間、彼は慌てて立ち上がり、彩香の腰に回していた手を引っ込めた。

「理亜?」

 彩香が私に気づく。

「数日間どこに行ってたの? まさか、お父さんとお母さんが私に画廊と契約させたからって、怒って家出してたんじゃないわよね?」

 私が怒ると分かっていて奪ったくせに。いつの間にか、私が悪いことになっている。

 学人が綺麗に包装された箱を差し出した。

「誕生日おめでとう、理亜」

「今日は私の誕生日じゃない」

 私は淡々と言った。

 部屋が、しんと静まり返る。

 勇人が鼻で笑った。

「どうせ今日帰ってきたくなかったんだろ。俺たちが明日祝ってやるのを待ってるつもりなんだ」

 そう、私たちの誕生日。彩香は七月十五日、私は七月十六日。

 だが、我が家の習わしでは同日に祝うことになっている。ケーキは一つ、蝋燭は二本。彩香が先に願い事をし、私は永遠にそれを待つだけの役回り。

「今夜のレストランの予約、確認してくる」

 勇人はそう言って部屋を出た。学人も「ベランダで電話してくる」と言い訳し、誰よりも早く逃げ出した。

「お姉ちゃん、顔色が悪いよ」

 彩香が心配そうに近づいてくる。

「ここ数日、画廊の契約の話で私も気が張ってて……でも、安眠効果のあるお茶のおかげで助かったの」

 彼女は湯気の立つカップを持ってきた。

「これ、お姉ちゃんのために淹れたカモミールティーよ。よく眠れるから」

 カモミールの香りが鼻を突く。彼女は知っているはずだ。私がカモミールアレルギーだということを。

 十歳の時、初めて飲んで救急搬送されたあの日。彼女は隣で、喉を腫らして呼吸困難に陥る私を見ていた。

 ――それとも、わざと忘れたふりをしているのか。

「妹がこんなに心配してくれてるのよ。好意を無駄にするもんじゃないわ」

 母の美由紀が穏やかに諭すように言った。

 私はカップを見つめ、拒もうとした。

「理亜」

 父の声が鋭くなった。

「彩香がわざわざ用意してくれたんだ。おめでたい席で、いつまでもそうやって水を差すな」

 ほら、やっぱり。家族の誰も私を気にかけてなどいない。誰も私のアレルギーなんて覚えていないのだ。

 父がカップを私の前に押しやる。

「飲め。妹の気持ちを無駄にするな」

 私は席に着き、カップを手に取った。全員の視線が突き刺さる。彩香の瞳に、勝利の光が一瞬だけ宿ったのが見えた。

 私は一気にそれを飲み干した。

 これが彼らの望みなら、それでいい。冷たい病院のベッドの方が、この「家」と呼ばれる場所よりはマシだったかもしれない。

「気分はどう?」

 彩香が聞く。

 喉の奥がむず痒くなり始めていた。

「彩香が聞いてるだろ。帰ってきて早々、その態度はなんだ」

 父がテーブルを叩く。

「私、カモミールアレルギーなの」

 私は静かに言った。

「でも大丈夫。もう全部飲んだから」

 母が狼狽する。

「え? どうして早く言わないの? 私たちは知らなかったし……」

 彼女は急いで水を汲んできて飲ませようとしたが、私は拒絶した。

 彩香の目から、瞬く間に涙が溢れ出した。

「ごめんなさい、お姉ちゃん! アレルギーだなんて知らなくて……ただ、このお茶が私に効いたから、お姉ちゃんにも良くなってほしくて……教えてくれればよかったのに……」

「泣くんじゃない、お前は悪くないぞ」

 父はすぐに彩香の元へ行き、慰め始めた。

「今日は彩香の誕生日だろう。悪いのは理亜だ。いつも家族とコミュニケーションを取ろうとしないから、こうなるんだ!」

「そうよ理亜、見てごらんなさい、妹がこんなに悲しんでるじゃない!」

 母も泣きじゃくる彩香を抱きしめる。

「あの子は善意でやったのよ!」

 彩香の涙はいつもタイミングが完璧だ。彼女は常に被害者で、私はいつも聞き分けのない加害者になる。

 彼らは彩香を囲み、慰め、あやす。今の私の気分を聞く者はいない。アレルギー反応を心配する者など、一人もいない。

 呼吸が苦しくなってきた。

 けれど私はただそこに立ち尽くし、見慣れた茶番劇を眺めていた。かつて感じていた憤りは、嘘のように消え失せていた。代わりに訪れたのは、凪のような静寂。

 そうか。心の底から期待を捨てれば、もう絶望することもないんだ。

「ごめんなさい」

 私は言った。

「全部、私が悪いの」

 部屋が凍りついたように静まり返る。全員が驚愕の表情で、私を見つめていた。

最新チャプター

おすすめ 😍

俺様社長とその婚約者——すれ違う愛

俺様社長とその婚約者——すれ違う愛

17.3k 閲覧数 · 連載中 · 紗良益子
私のバレエダンサーとしてのキャリアが崖っぷちに立たされていたその日、婚約者は別の女と一緒に産婦人科で妊婦健診を受けていた。

問い詰めても、彼は何も答えようとしない。私は決意した——こんな馬鹿げた婚約など、破棄してしまおうと。

その後、私は一千万円を投じて、彼にそっくりな若い男を囲った。

やがて事態は思わぬ方向へと転がり始める。元婚約者との間には、何か重大な誤解が横たわっているようだった。けれど、それが運命のすれ違いなのか、それとも世界が仕組んだ悪戯なのか——私たちはもう、二度と交わることのない道を歩み始めていた。
クズ男の叔父さんと結婚したら、溺愛されすぎ

クズ男の叔父さんと結婚したら、溺愛されすぎ

14.4k 閲覧数 · 連載中 · 佐藤製作所
安田美香は彼氏の藤原辰が本当に自分のことを好きかどうか試そうと思い、自分が誘拐されたふりをして藤原辰を脅したのですが、藤原辰は安田美香のことを全く気にかけず、むしろ安田柔子のことをもっと心配していました。安田美香が失望のどん底にいたその時、クズ男の元カレである叔父の藤原時が駆け込んできました。
偽物令嬢の逆転劇

偽物令嬢の逆転劇

11.2k 閲覧数 · 連載中 · ひかり
「泥棒女め、今すぐこの家から出て行きなさい!」

実の娘が戻ってきたその日、私はゴミのように家を追われた。
病弱な「お嬢様」の生きる輸血パックとして虐げられ、血を搾り取られ続けてきた日々。用済みになった途端、身に覚えのない盗みの罪を着せられ、婚約者からも冷酷に捨てられた。
元家族たちは、私が「貧しい田舎で野垂れ死ぬ」と信じて疑わなかった。

だが、彼らは何も知らなかったのだ。
私が、世界中のVIPが縋る伝説の名医であることも。
私を迎えに来たオンボロトラックが、実は国家機密級の超高級カスタムマシンであることも。
そして、私の本当の実家が、国さえも動かす世界屈指の超巨大財閥だということも!

「今まで苦労をかけたね、私たちの可愛いお姫様」
生き別れていた超過保護な両親と、各界の頂点に君臨する最強の兄たちに狂おしいほど溺愛されるシンデレラライフが幕を開ける!
一方、大切な「命の恩人」を自ら捨てた元家族たちには、破滅へと向かう絶望の後悔タイムが待ち受けていて!?

虐げられた天才少女が本当の愛と富を掴み取る、逆転ファンタジー、ここに開幕!
社長、突然の三つ子ができました!

社長、突然の三つ子ができました!

96.2k 閲覧数 · 連載中 · キノコ屋
五年前、私は継姉に薬を盛られた。学費に迫られ、私は全てを飲み込んだ。彼の熱い息が耳元に触れ、荒い指先が腿を撫でるたび、震えるような快感が走った。

あの忌まわしい夜から逃げるように去った私だったが、ほどなくして三つ子を妊娠していることに気付く。

五年後、医療界の新星として戻ってきた私は、継母、継姉、実の父へ全ての仕返しを誓う。

その時、彼が現れた。三人の小さな自分そっくりの顔をじっと見つめながら、優しく「パパ」と呼ぶよう子供たちを誘う彼。

ふとシャツのボタンを外し、悪戯っぽく笑って言った――

「どうだい、あの夜の熱をもう一度味わってみないか?」
社長の奥様は、世界を震撼させる

社長の奥様は、世界を震撼させる

62.3k 閲覧数 · 連載中 ·
青山光は、最も信頼していた親友と男に共謀され、殺された。
亡くなる前に安田光は知っていた。自分を最も愛してくれていたのは青山雅紀だ。
彼は青山光名目上の夫である。彼は彼女の死を知ったとき、殉情した。
青山光はその時初めて、男が自分の手首を切り裂いていたことに気づいた。鮮血は瞬く間にシーツを赤く染めていく。
「やめて」青山光ははっと目を覚ました。
額には冷や汗が滲み、体は氷のように冷たい。目を開けると、そこは見覚えがあるようで、どこか見慣れない光景だった。
自分は死んだのではなかったか?
ここはどこ?
青山光はついに悟った。自分は生まれ変わったのだ。
生まれ変わったからには、青山光はあの二人に必ず代償を払わせると誓った。そして同時に、青山雅紀を守り抜くのだ。
婚約破棄後、私はヤクザの組長と結婚した

婚約破棄後、私はヤクザの組長と結婚した

28.5k 閲覧数 · 連載中 · やもり
裏切りと陰謀が渦巻く世界で、妃那(えな)は突然の誘拐事件に巻き込まれる。
救いの手を差し伸べたのは謎めいた男・葉夜(かなや)だったが、彼の真意は読めない。
一方、妃那の宿敵であり自信家の祈葉(いのか)は、自らの美貌と魅力を武器に黒社会の頂点を目指すが、
思いもよらぬ残酷な試練に追い込まれていく。
誤解と嫉妬、愛と憎しみが絡み合い、
それぞれの思惑がやがて一つの危険な運命へと収束していく――。
仮面を脱いだ本物の令嬢に、実の兄たちは頭を垂れた

仮面を脱いだ本物の令嬢に、実の兄たちは頭を垂れた

85.4k 閲覧数 · 連載中 · 佐藤製作所
里親の母は私を虐待していたし、義理の姉は最低な女で、よく私をいじめては罪を着せていた。この場所はもう私にとって家じゃなくて、檻になって、生き地獄になっていた!
そんな時、実の両親が私を見つけて、地獄から救い出してくれた。私は彼らがすごく貧しいと思ってたけど、現実は完全にびっくりするものだった!
実の両親は億万長者で、私をすごく可愛がってくれた。私は数十億の財産を持つお姫様になった。それだけでなく、ハンサムでお金持ちのCEOが私に猛烈にアプローチしてきた。
(この小説を軽い気持ちで開くなよ。三日三晩も読み続けちゃうから…)
氷の君と太陽の私

氷の君と太陽の私

36.3k 閲覧数 · 完結 · 鍋部奈
裏切られ、後悔に溺れながら死んだ私は、恐れられ冷酷な婚約者が私を救おうと身を投げる姿を見た。

運命が私を引き戻した——薬を盛られた結婚初夜、彼の腕の中で生まれ変わったのだ。これは私の二度目のチャンス。

かつて逃げ出した男こそが私の運命。彼の狂おしい愛こそが、私の最強の武器。世界が恐れる男を受け入れ、彼の姫となろう。共に、私たちを破滅させた裏切り者どもを灰燼に帰すのだ。

しかし私の突然の献身は、彼に疑念を抱かせる。心を砕いてしまった男に愛を証明するには、どうすればいいのだろう……彼の最も暗い欲望が、私を永遠に縛り付けることだと知りながら。
離婚を告げたら、見知らぬ夫が泣き出した

離婚を告げたら、見知らぬ夫が泣き出した

24.7k 閲覧数 · 連載中 · 神楽坂奏
彼女は十九年間、家に養われた偽の令嬢だった。真の令嬢の身代わりとして、顔も見たことのない瀕死の男に嫁がされることになった。

孤児となった自分の人生は悲惨なものになると思っていたが、姓を変えてからの彼女は、一人で見事に人生を切り開いていった。

彼は海城の権力者の代表格で、手段を選ばず冷酷無情だと噂されていた。彼の傍にいる小さな萌え萌えした子供の生母については、海城最大の謎とされていた。

ある日、彼が病に倒れて昏睡状態の時、なんと女が彼の部屋に忍び込み、彼を襲ったのだ!

彼は全市を挙げて犯人を捜索したが、まさか「元凶」がずっと自分の目の前で跳ね回っていたとは思わなかった。しかも、息子の先生だったのだ!

事が発覚すると、彼は彼女を壁に押し付け、顎を掴んで言った。

「先生、随分と派手に遊んでくれたじゃないか」

彼女は封印されていた結婚証明書を取り出した。

「私があなたを襲ったのは、合法よ」

それ以来、彼は彼女を骨の髄まで愛し、天にも昇るほど溺愛した。

「彼女はなかなかやり手ね。家の若旦那の継母になるために、わざわざ幼稚園の先生になったのよ」

「名門の継母なんてそう簡単になれるものじゃないわ。一ヶ月後には家から追い出されるに違いないわ!」

翌日、彼女はSNSで親子鑑定書の写真をアップし、こう添えた。

【申し訳ございません、実の子でした!】
転生して、家族全員に跪いて懺悔させる

転生して、家族全員に跪いて懺悔させる

272.1k 閲覧数 · 連載中 · 青凪
婚約者が浮気していたなんて、しかもその相手が私の実の妹だったなんて!
婚約者にも妹にも裏切られた私。
さらに悲惨なことに、二人は私の手足を切り落とし、舌を抜き、目の前で体を重ね、そして私を残酷に殺したのです!
骨の髄まで憎い...
しかし幸いなことに、運命の糸が絡み合い、私は蘇ったのです!
二度目の人生、今度は自分のために生き、芸能界の女王になってみせる!
復讐を果たす!
かつて私をいじめ、傷つけた者たちには、十倍の報いを受けさせてやる...
本物令嬢の正体がばれました

本物令嬢の正体がばれました

41.7k 閲覧数 · 連載中 · ワニノコ
新谷南は新谷家で二十年も育てられたのに、本当の娘が戻ってきた途端、あっさり家を追い出された。

デザイン部のディレクターの席? 本当の娘へ。
何千万円もの価値がある婚約話? 本当の娘へ。

会社中の人間が、彼女という「野良扱いの娘」がどう転げ落ちていくか、笑いものにしようと様子をうかがっていた。

そんなある日、世界限定二十台の高級バイクが会社の前に止まる。降りてきた不良っぽいイケメンが言った。

「妹、兄貴と一緒に帰るぞ」

新谷家の人間「……は?」

そのあとで彼らはようやく知ることになる。

彼女こそ、国内外の美術館の館長たちが面会待ちの列を作る「南先生」と呼ばれるアーティストであり、
新谷グループの全受賞特許の名義人であり、
さらに、伝説の「国家並みの資産を持つ」と噂される周防家の、本当の長女だということを。

大手財閥の若き当主は、封印していた婚約書を取り出し、薄く唇を吊り上げる。

「なるほど。俺の本当の婚約者は、君だったわけか」
氷の社長が溶かされていく。ストイックな彼の、灼熱の恋

氷の社長が溶かされていく。ストイックな彼の、灼熱の恋

33.6k 閲覧数 · 連載中 ·
彼女が中村良太郎の娘であるというのか。
人の行き交う喫茶店で、少女の白い顔に重い平手打ちが叩き込まれた。
真っ赤に腫れた右頬を押さえ、彼女の瞳は虚ろで、反撃する気など微塵も感じさせない。
周りの人々は、侮蔑と嘲笑の入り混じった視線を彼女に向け、嘲笑うばかりで、誰一人として彼女を庇う者はいなかった。
自業自得だからだ。
誰のせいで、彼女が中村良太郎の娘であるというのか
父、中村良太郎は建築家として、自身が設計した建物で事故が起きたため、有罪判決を受けて刑務所に入ることになった。
母も心労で入院している今となってはなおさらだ。
黒田謙志。中村奈々の現在のスポンサーであり、今朝、会社で彼女と肌を重ねたばかりの黒田家の長男。
今、彼は、自分の婚約者に跪いて謝罪しろと彼女に命じている。