薬代を稼ぐために、元夫に身体を売った

薬代を稼ぐために、元夫に身体を売った

大宮西幸 · 完結 · 18.5k 文字

881
トレンド
881
閲覧数
0
追加済み
本棚に追加
読み始める
共有:facebooktwitterpinterestwhatsappreddit

紹介

私はもうすぐ死ぬ。少しでも長く生きるために、やむを得ず身体を売って薬代を稼ぐしかなかった。
まさか私を買ったのが、元夫の椎名陸だったとは。
彼は私の顔に金を投げつけ、屈辱を与え、ありとあらゆる恥ずかしいことを強要した。
彼が危篤状態の時に私が彼を見捨てたことを、まだ恨んでいるからだ。
でも彼は知らない。今この瞬間、彼の胸の中で鼓動している心臓が、実は私のものだということを。

チャプター 1

 私はもうすぐ死ぬ。

 少しでも長く生き延びるため、私は自分の身体を売って薬代を稼ぐ道を選んだ。

「お金さえいただければ、今夜はあなたの好きにしていいわ」

 厳重な警備をすり抜け、名士たちが集う晩餐会に紛れ込む。長い時間をかけて、ようやく私を買ってくれそうなハゲの男を見つけた。

 彼の汗ばんだ大きな手が、私の腰の曲線に沿って滑っていく。

「金が欲しいなら、それなりの誠意を見せてもらわないとな?」

 私はつま先立ちになり、その脂ぎった口に向かって、目を閉じたまま顔を近づけた。

 このキスさえ我慢すれば、薬代を稼げる。人工心臓があと数日動く。

 唇が触れようとした刹那、うなじに強い衝撃が走った。凄まじい力で、身体ごと後ろに引きずられた。

「ドンッ」という鈍い音と共に、私は硬い胸板に背中から激突した。

 椎名陸だ。

 力強く、落ち着いた心音が耳に届く。

 あれは、私の心臓だ。

 彼の身体の中で、なんと心地よいリズムを刻んでいることか。

「水野千尋……お前には反吐が出る」

 椎名陸の声は、氷を砕いたように冷たかった。汚物でも見るかのような蔑みの眼差し。

 椎名陸と私の関係を察したのか、小林社長は顔面蒼白になり、転がるように群衆の中へ逃げ去っていった。

 手に入りかけた命綱が、飛び去ってしまった。

 胸に埋め込まれた金属の塊が抗議するかのように激しく軋み、激痛に脂汗が滲む。

 私はよろめく身体を支え、喉元まで込み上げた鉄錆の味を飲み下すと、怒りで燃え上がるような椎名陸の瞳を見据えた。

「椎名社長ったら、私のパトロンを追い払っちゃって。この損害、補償していただけるのかしら?」

 椎名陸の瞳に嫌悪の色が濃くなる。私の顎を掴む指に力がこもった。

「椎名家を出てたった一年で、そこまで飢えたか? 男なら誰でもいいのか?」

「ええ、お金に困ってるの」

 私は微笑み、指先で彼の胸板を挑発的に撫で上げた。

「椎名社長が興味あるなら……三年間寝食を共にした仲に免じて、二割引きにしてあげる。どう?」

 椎名陸はまるで汚いものでも触ったかのように、私を乱暴に振り払った。

 よろめいて足元が定まらない私の耳に、甘ったるい声が割り込んでくる。

「お姉ちゃん? どうしてこんなところに……」

 水野奈々がゆっくりと歩み寄ってくる。私を一瞥した瞬間、その目元が赤く染まった。

「お姉ちゃん、こんな自分を貶めるようなことしないで。お父さんとお母さんに謝って、素直になれば、きっと許してくれるわ」

 謝罪? 許すだと?

 水野家へ戻されてからの三年間が走馬灯のように脳裏を駆け巡り、思わず苦笑が漏れた。

「そんなに私が心配なら、奈々ちゃんが椎名社長にお願いしてくれない? 私の身体を買ってって」

 二人の顔を交互に見やり、挑発的なトーンで続ける。

「それとも、二人まとめて相手してあげようか? 三人でなんてしたことないけど、可愛い妹と一緒なら悪くないわね」

「ただし、別料金よ」

「水野千尋ッ!」

 椎名陸が激昂し、こめかみに青筋を浮かべる。

「金が欲しいんだな? いいだろう、くれてやる!」

 彼は乱暴に財布を取り出すと、分厚い札束を鷲掴みにし、私の顔めがけて全力で叩きつけた。

 茶色い一万円札が宙を舞い、鋭い紙の端が私の目尻を掠める。

 意外と痛いものだ。

 血走った目で、椎名陸は会場の隅にいた給仕の少年を指差した。

「そこまで落ちぶれたか。そこまで恥知らずなのか。なら、今ここで、全員が見ている前で、あの男にしゃぶって見せろ! それができたら、この金は全部くれてやる!」

 宴会場が、水を打ったように静まり返る。

 誰もが驚愕の表情で私の反応を窺っている。

「椎名社長、その言葉に噓はないわよね?」

 この金さえあれば、あと数日は生きられる。

 死を前にして、尊厳など何の意味もない。

 私は大勢の人が見ている中で、その給仕に向かって歩き出した。

 給仕の少年は恐怖でトレイを震わせていたが、逃げようとしたところを椎名陸のボディーガードに取り押さえられた。

 彼の前に立ち、ゆっくりとしゃがみ込む。

 視線の先には、男のスーツのズボン。

「協力して。すぐに終わらせるから」

 恐怖で硬直する少年に微笑みかけ、震える指先で冷たい金属のファスナーに触れた。

「ジーッ――」

 静寂に包まれた広間に、ファスナーが下がる音が鋭く響き渡る。

 彼が私の浅ましい姿を見たいというのなら、望み通りに見せてやるまでだ。

 その瞬間、強烈な力で手首を捻り上げられた。骨が砕けそうなほどの激痛。

 顔を上げると、血が滴りそうなほど充血した椎名陸の瞳があった。

「水野千尋、てめえ……本気でやるつもりか!」

 彼は歯ぎしりし、次の瞬間、傍らにいた水野奈々を突き飛ばすと、死んだ犬でも引きずるように私の腕を引っ張り、大股で上階の客室へと向かい始めた。

「陸くん!」

 背後で水野奈々の泣き叫ぶ声がする。

 椎名陸には届かない。彼の歩調はあまりに速く、私は何度もつまずきかけた。ハイヒールが片方脱げ、冷たい大理石の床が足の裏を刺すように痛い。

 スイートルームのドアが乱暴に蹴り開けられた。

 私はベッドに叩きつけられる。起き上がる間もなく、男の重い身体が覆い被さってきた。嵐のような怒りを纏いながら。

「身体を売りたいんだったな? なら俺が買ってやるよ、望み通りにな!」

最新チャプター

おすすめ 😍

追放された偽物の娘、その正体は最強でした

追放された偽物の娘、その正体は最強でした

32.1k 閲覧数 · 連載中 · ゲゲゲ
「本物の娘が見つかった。お前はもう用済みだ」
あの子が現れたその日、私は『偽物の娘』として家を追い出された。
渡されたのは、わずかな小銭と地方行きの片道切符だけ。
さらに婚約者は私をゴミのように捨て、その日のうちに『本物』であるあの子にプロポーズした。

……上等じゃない。せいぜい勝った気でいればいいわ。
だって彼らは、私の【本当の顔】を何一つ知らないのだから。

名門病院が見放した命を救う『天才外科医』。
オークションで数億円の値を叩き出す『伝説の画家』。
裏社会の闘技場で無敗を誇る『影の女王』。
そして――彼らの全財産すら小銭に思えるほどの『真の巨大財閥の後継者』であることを。

今さら元婚約者が土下座で許しを請おうと、本物の娘が嫉妬で狂いそうになろうと、もう遅い。
かつて私に婚約破棄の書類を叩きつけた冷酷で傲慢なCEOでさえ、今や何かに取り憑かれたように私を追い回し、「もう一度だけチャンスをくれ」とすがりついてくる始末。

私を捨てて、自分たちの人生を『アップグレード』したつもり?
笑わせないで。最初から、圧倒的に上の存在だったのは私のほうよ。
社長の奥様は、世界を震撼させる

社長の奥様は、世界を震撼させる

62.3k 閲覧数 · 連載中 ·
青山光は、最も信頼していた親友と男に共謀され、殺された。
亡くなる前に安田光は知っていた。自分を最も愛してくれていたのは青山雅紀だ。
彼は青山光名目上の夫である。彼は彼女の死を知ったとき、殉情した。
青山光はその時初めて、男が自分の手首を切り裂いていたことに気づいた。鮮血は瞬く間にシーツを赤く染めていく。
「やめて」青山光ははっと目を覚ました。
額には冷や汗が滲み、体は氷のように冷たい。目を開けると、そこは見覚えがあるようで、どこか見慣れない光景だった。
自分は死んだのではなかったか?
ここはどこ?
青山光はついに悟った。自分は生まれ変わったのだ。
生まれ変わったからには、青山光はあの二人に必ず代償を払わせると誓った。そして同時に、青山雅紀を守り抜くのだ。
本物令嬢の正体がばれました

本物令嬢の正体がばれました

40.7k 閲覧数 · 連載中 · ワニノコ
新谷南は新谷家で二十年も育てられたのに、本当の娘が戻ってきた途端、あっさり家を追い出された。

デザイン部のディレクターの席? 本当の娘へ。
何千万円もの価値がある婚約話? 本当の娘へ。

会社中の人間が、彼女という「野良扱いの娘」がどう転げ落ちていくか、笑いものにしようと様子をうかがっていた。

そんなある日、世界限定二十台の高級バイクが会社の前に止まる。降りてきた不良っぽいイケメンが言った。

「妹、兄貴と一緒に帰るぞ」

新谷家の人間「……は?」

そのあとで彼らはようやく知ることになる。

彼女こそ、国内外の美術館の館長たちが面会待ちの列を作る「南先生」と呼ばれるアーティストであり、
新谷グループの全受賞特許の名義人であり、
さらに、伝説の「国家並みの資産を持つ」と噂される周防家の、本当の長女だということを。

大手財閥の若き当主は、封印していた婚約書を取り出し、薄く唇を吊り上げる。

「なるほど。俺の本当の婚約者は、君だったわけか」
跡継ぎ問題に悩む御曹司様、私がお世継ぎを産んで差し上げます~十代続いた一人っ子家系に、まさかの四つ子が大誕生!~

跡継ぎ問題に悩む御曹司様、私がお世継ぎを産んで差し上げます~十代続いた一人っ子家系に、まさかの四つ子が大誕生!~

152.7k 閲覧数 · 連載中 · 蜜柑
六年前、藤堂光瑠は身覚えのない一夜を過ごした。夫の薄井宴は「貞操観念が足りない」と激怒し、離婚届を突きつけて家から追い出した。
それから六年後——光瑠が子どもたちを連れて帰ってきた。その中に、幼い頃の自分にそっくりの少年の顔を見た瞬間、宴はすべてを悟る。あの夜の“よこしまな男”は、まさに自分自身だったのだ!
後悔と狂喜に押し流され、クールだった社長の仮面は剥がれ落ちた。今や彼は妻の元へ戻るため、ストーカーのようにまとわりつき、「今夜こそは……」とベッドの隙間をうかがう毎日。
しかし、彼女が他人と再婚すると知った時、宴の我慢は限界を超えた。式場に殴り込み、ガシャーン!と宴の席をめちゃくちゃに破壊し、宴の手を握りしめて歯ぎしりしながら咆哮する。「おい、俺という夫が、まだ生きているっていうのに……!」
周りの人々は仰天、「ええっ?!あの薄井さんが!?」
最強ベビーと難攻不落のママ

最強ベビーと難攻不落のママ

19.5k 閲覧数 · 連載中 · 彩月遥
母親が再婚したため、田中春奈はずっと自分が家の中で異質な存在だと感じており、義父や姉との関係も良くなかった。
しかし、思いもよらない策略による一夜の過ちで、田中春奈は家を追い出され、故郷を離れて海外で学業を続けることになった。
その間、彼女はあの正体不明の男性の子を妊娠していることに気づく。
迷った末、彼女は子どもを産むことを決意した。
5年後、故郷に戻った彼女は江口匠海と出会い、次第に彼に惹かれていく。
しかし、ある事故をきっかけに、あのときの男性が彼であったことを知るのだった。
令嬢は離婚を機に大富豪への道を歩む

令嬢は離婚を機に大富豪への道を歩む

654.9k 閲覧数 · 連載中 · 蜜柑
天才陰陽師だった御影星奈は、かつて恋愛脳のどん底に落ち、愛する男のために七年もの間、辱めに耐え続けてきた。しかしついに、ある日はっと我に返る。
「瀬央千弥、離婚して」
周りの連中はこぞって彼女を嘲笑った。あの瀬央様がいなくなったら、御影星奈は惨めな人生を送るに決まっていると。
ところが実際は――
財閥の名家がこぞって彼女を賓客として招き入れ、トップ俳優や女優が熱狂的なファンに。さらに四人の、並々ならぬ経歴を持つ兄弟子たちまで現れて……。
実家の御影家は後悔し、養女を追い出してまで彼女を迎え入れようとする。
そして元夫も、悔恨の表情で彼女を見つめ、「許してくれ」と懇願してきた。
御影星奈は少し眉を上げ、冷笑いを浮かべて言った。
「今の私に、あなたたちが手が届くと思う?」
――もう、私とあなたたちは釣り合わないのよ!
仮面を脱いだ本物の令嬢に、実の兄たちは頭を垂れた

仮面を脱いだ本物の令嬢に、実の兄たちは頭を垂れた

85.3k 閲覧数 · 連載中 · 佐藤製作所
里親の母は私を虐待していたし、義理の姉は最低な女で、よく私をいじめては罪を着せていた。この場所はもう私にとって家じゃなくて、檻になって、生き地獄になっていた!
そんな時、実の両親が私を見つけて、地獄から救い出してくれた。私は彼らがすごく貧しいと思ってたけど、現実は完全にびっくりするものだった!
実の両親は億万長者で、私をすごく可愛がってくれた。私は数十億の財産を持つお姫様になった。それだけでなく、ハンサムでお金持ちのCEOが私に猛烈にアプローチしてきた。
(この小説を軽い気持ちで開くなよ。三日三晩も読み続けちゃうから…)
初恋よ、引き下がれ!

初恋よ、引き下がれ!

34k 閲覧数 · 連載中 · 午前零時
結婚してから、夫が私に触れたことは一度もなかった。
私は、彼を無性愛者なのだと思い込んでいた。……あの日、彼の裏切りを知るまでは。

夫の浮気が発覚したのは、相手の女が病院に運ばれたからだった。二人の行為があまりに激しかったせいだという。

そして、何よりも私を打ちのめしたのは、その相手が――私の実の妹だったという事実だ。

その瞬間、心臓を煮えたぎる油に放り込まれたような、耐え難い激痛が全身を貫いた。
離婚を告げたら、見知らぬ夫が泣き出した

離婚を告げたら、見知らぬ夫が泣き出した

24.7k 閲覧数 · 連載中 · 神楽坂奏
彼女は十九年間、家に養われた偽の令嬢だった。真の令嬢の身代わりとして、顔も見たことのない瀕死の男に嫁がされることになった。

孤児となった自分の人生は悲惨なものになると思っていたが、姓を変えてからの彼女は、一人で見事に人生を切り開いていった。

彼は海城の権力者の代表格で、手段を選ばず冷酷無情だと噂されていた。彼の傍にいる小さな萌え萌えした子供の生母については、海城最大の謎とされていた。

ある日、彼が病に倒れて昏睡状態の時、なんと女が彼の部屋に忍び込み、彼を襲ったのだ!

彼は全市を挙げて犯人を捜索したが、まさか「元凶」がずっと自分の目の前で跳ね回っていたとは思わなかった。しかも、息子の先生だったのだ!

事が発覚すると、彼は彼女を壁に押し付け、顎を掴んで言った。

「先生、随分と派手に遊んでくれたじゃないか」

彼女は封印されていた結婚証明書を取り出した。

「私があなたを襲ったのは、合法よ」

それ以来、彼は彼女を骨の髄まで愛し、天にも昇るほど溺愛した。

「彼女はなかなかやり手ね。家の若旦那の継母になるために、わざわざ幼稚園の先生になったのよ」

「名門の継母なんてそう簡単になれるものじゃないわ。一ヶ月後には家から追い出されるに違いないわ!」

翌日、彼女はSNSで親子鑑定書の写真をアップし、こう添えた。

【申し訳ございません、実の子でした!】
裏切られた後に億万長者に甘やかされて

裏切られた後に億万長者に甘やかされて

719.9k 閲覧数 · 連載中 · FancyZ
結婚四年目、エミリーには子供がいなかった。病院での診断が彼女の人生を地獄に突き落とした。妊娠できないだって?でも、この四年間夫はほとんど家にいなかったのに、どうやって妊娠できるというの?

エミリーと億万長者の夫との結婚は契約結婚だった。彼女は努力して夫の愛を勝ち取りたいと願っていた。しかし、夫が妊婦を連れて現れた時、彼女は絶望した。家を追い出された後、路頭に迷うエミリーを謎の億万長者が拾い上げた。彼は一体誰なのか?なぜエミリーのことを知っていたのか?そしてさらに重要なことに、エミリーは妊娠していた。
余命宣告された日、帰宅するとベッドに「引き裂かれた愛人の下着」があった

余命宣告された日、帰宅するとベッドに「引き裂かれた愛人の下着」があった

26.5k 閲覧数 · 連載中 · 七海
結婚して5年、夫とは円満だと思っていた。
しかし、運命は残酷だ。

病院で「白血病」という絶望的な診断を受けたその日。
震える足で帰宅した私の目に飛び込んできたのは、夫の裏切りの証拠だった。

私たちの神聖な寝室。
そのベッドの上には、無惨に引き裂かれたレースの下着がわざとらしく残されていたのだ。

それは明らかに、夫の愛人からの宣戦布告。
「あなたはもういらない」と嘲笑うかのような、残酷なマウントだった。

命の期限を突きつけられた日に、愛まで失った私。
絶望の淵で、私はある決断を下す。
私の障害のある夫は闇の帝王

私の障害のある夫は闇の帝王

38.4k 閲覧数 · 連載中 · 南ちゃん
「これは俺を誘惑する手段か?」蒼司は目の前の薄い寝間着を身に纏った女を見つめた。彼女の完璧な身体の曲線が目の前に晒されている。

「認めよう、俺はお前に惹かれている」

蒼司は勢いよく頭を下げ、薄い唇で私の鎖骨に噛みつき、指先は私の胸の豊かな膨らみから下へと辿り、両脚の間に押し入った。

私は彼にベッドに押し倒され、彼が私の身体にもたらす快感を感じていた。

「いい子にして、俺を受け入れろ」蒼司は勢いよく私を貫いた。


元夫と従妹の裏切りに遭った後、会社の損失を補うため、未来は身体障害で顔に傷を負った蒼司と契約結婚することになった。

しかしある事故で未来は発見する。蒼司は顔に傷もなく、身体障害でもなく、それどころかこの街全体を支配する闇の帝王だったのだ。

未来は恐れ、この恐ろしい男から逃げ出そうとするが、蒼司は何度も彼女を連れ戻す。「契約は無効だ。俺はお前の身体だけでなく、心も欲しい」

今度こそ、彼女は本当にこの危険な男を愛してしまうのだろうか?