ゲームの世界に転生した私は真の救世主じゃない?

ゲームの世界に転生した私は真の救世主じゃない?

渡り雨 · 完結 · 31.5k 文字

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紹介

ある日、部屋に引きこもってゲームをしていた私は、突然ゲームの世界に召喚された。

「あなたが、この世界を救う救世主様です」

そう告げられたが、真実は違った。私は、いずれ現れる「真の救世主」が来るまでの、ただの繋ぎ……いわば「身代わり」に過ぎなかったのだ。

本物が現れた時、私は用済みとして捨てられる。その運命を覆すため、私は神官であるレオットに一つの提案をした。

「それまでの間、私に魔法を教えてほしい」

数年後、ついに本物の救世主が召喚された。私の運命は、やはり定められた通り、無慈悲に切り捨てられてしまうのだろうか……。

チャプター 1

 午前三時の桐原夏希の部屋には、カップラーメンの匂いが充満していた。

 桐原夏希はしょぼしょぼする目をこすりながら、画面で点滅するゲーム画面を睨みつけた。

「またこのクソダンジョン……」

 彼女はそう呟きながらマウスをクリックする。

「『聖光伝説』のプランナー、頭おかしいんじゃないの。救世主覚醒ダンジョンをこんな難しく設計するなんて」

 画面上では、金髪碧眼の救世主エリシアが洗礼を受けており、その傍らで首席神官のレオットが穏やかにその様子を見守っている。

「でもレオット、本当にかっこいいなあ……」

 夏希は頬杖をつき、画面の中の金髪の神官をうっとりと見つめた。

「この顔面偏差値、まさに天元突破だし。声優さんの声も最高……」

 彼女は慣れた手つきでキャラクターを操作し、ポテトチップスを頬張りながら、うっとりと見惚れていた。

「現実にもこんなイケメンの彼氏がいたらいいのに。エリシアが完璧なのは確かだけど、私だって負けてないし……なんでレオットの目には彼女しか映らないの?」

 夏希は不満げに唇を尖らせる。ゲームの中でレオットがエリシアに向ける優しい眼差しを見るたび、嫉妬せずにはいられないのだ。

「毎回毎回このセリフ。『世界の救済という重責、喜んでお引き受けいたします』」

 彼女はエリシアの声を真似てみる。

「うへぇ、吐き気がする。偽善者女の発言」

 ゲームの掲示板を開くと、画面を埋め尽くす「レオット×エリシア」カップリングファンの書き込みが目に入り、さらに機嫌が悪くなった。

「なんなのよ、もう! 私がゲームの世界に転移したら、絶対この聖母ぶったヒロインよりうまくやってみせるのに!」

 夏希は憤然と掲示板を閉じ、ゲーム画面に戻った。まさに「運命を受け入れる」ボタンをクリックしようとしたその時、パソコンの画面が突如として目を刺すような金色の光を放った。

「うわっ!」

 夏希は思わずのけぞる。

「何よこのエフェクト? このゲーム、人の目まで潰す気?」

 光はますます強さを増し、部屋全体が不気味な静寂に包まれる。

「ねえ、一体どうなってるの?」

 夏希が周りを見回すと、まるで時が止まったかのように、すべてが静止していた。

「何この状況……?」

 画面の中央に巨大な魔法陣が現れ、複雑なルーン文字が絶えず回転しながら、神秘的な力を放っている。

「待って……これ、ゲーム画面じゃない!」

 夏希は恐怖に駆られて席を立とうとしたが、体が動かないことに気づいた。

 強力な吸引力が画面から伝わってきて、彼女の体は前のめりになっていく。

「助けて! 一体何なのよこれ!」

 その言葉が終わらないうちに、夏希の体は画面の中の魔法陣へと吸い込まれていった。

 意識は時空の渦の中で次第に曖昧になり、最後には果てしない暗闇へと落ちていく。

 脳裏をよぎった最後の思考は——もしかして、本当に転移しちゃった? それなら、本物のレオットに会えるってこと?

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彼女は封印されていた結婚証明書を取り出した。

「私があなたを襲ったのは、合法よ」

それ以来、彼は彼女を骨の髄まで愛し、天にも昇るほど溺愛した。

「彼女はなかなかやり手ね。家の若旦那の継母になるために、わざわざ幼稚園の先生になったのよ」

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