ラインを越えて

ラインを越えて

medusastonebooks · 連載中 · 534.2k 文字

245
トレンド
245
閲覧数
0
追加済み
本棚に追加
読み始める
共有:facebooktwitterpinterestwhatsappreddit

紹介

MM・コーチ×選手・BDSM・禁断の恋・力の不均衡・年の差・スポーツロマンス

ノア

俺は自分を証明するためにここにいた――
フットボールへの、自由への、そして誰もが俺に値しないと思った未来への、最後のチャンス。
そんな時、彼に出会った。
エイデン・マーサーコーチ。
冷徹で、苛烈。伝説上の人物のように鍛え上げられた肉体に、その二倍もの無慈悲さを宿した男。
最初の命令を聞いた瞬間から、彼に逆らいたいと思った。
最初の「サー」の一言で、跪きたくなった。
だが、これはもうただのゲームじゃなかった。
彼は、俺が被ったすべての仮面を見透かすような目で俺を見た……
そして、あまりにも聞き覚えのある声で、俺に話しかけた。
インターネットの暗い片隅で、俺を「ベビーボーイ」と呼んだ、あの声と。
今となっては、俺が望んでいるのが勝利なのか……それとも、ただ彼のものになることなのか、わからなかった。

エイデン

ノア・ブレイクは、手のかかる存在のはずだった。
生意気で無鉄砲、磨かれていない才能を持つだけの、規律のないクォーターバック。
だが、一通のメッセージがすべてを変えた。
ある夜、オベイネットで出会った、反抗的な態度と服従心が言葉に絡みついた見知らぬ男。
そして、ノア本人を目の前にした時――その内に秘めた炎、恐怖、そして見つめられたいというあの渇望を目の当たりにして――、あれが彼だと確信した。
彼は私が誰なのか知らなかった。まだ、な。
だが私は、すでに彼を試していた。追い詰めていた。
彼が、不要だと誓ったものを懇願するまで、打ち壊していく。
これは私情を挟むべきではなかった。だが、彼が反抗する一秒一秒が、もっと激しく彼を我がものにしたいという欲求を掻き立てる。
そして、もし彼が一線を越えたなら……
自分が誰の所有物であるか、骨の髄まで思い知らせてやる。

チャプター 1

ノア

これが、俺がすべてを懸けて手に入れたものだった。

なのに、どうして今すぐ逃げ出したいなんて気分になってるんだ?

空気は新しい金と、手入れの行き届いた芝生の匂いがした。キャンパスは雑誌の表紙を飾るような、見事な美しさだ。誰かが死ぬか、失格にでもならない限り、俺みたいな奴には縁のない場所。

それなのに、俺はここにいる。テキサス・ウルヴズのルーキー・クォーターバック。夏のトライアウトで最初に指名された男。百万分の一の奇跡。

その日の朝に飛行機で呼び寄せられ、チームのロゴ入りダッフルバッグと寮の鍵、印刷されたスケジュールを渡された。そして、胸の激しい鼓動にかき消されて聞こえもしない祝福の言葉。すべてが目まぐるしく進んでいく。速すぎる。

お前はそれを勝ち取ったんだ、と言われた。生まれながらの才能だ、と。ポテンシャルがある、と……。そして、クソほどあったさ、俺には。それでも、パニックが煙のように喉の奥にへばりついて離れない。

これは大学のアメフトとは違う。本気の世界だ。

これが、すべてだった。

システムをまんまと騙した、お情けで拾われた哀れな奴みたいに思われるわけにはいかない。こういうクソみたいな仕組みは分かってる。尊敬されたいなら、最初のスナップから自分で勝ち取らなきゃならない。言い訳はなし。セカンドチャンスもなし。ヘマは許されない。

友達を作りに来たんじゃない。

すべてを乗っ取りに来たんだ。

それでも……。

第一印象が良くて損することはない。

特に、俺がさっきまでいたようなクソみてえな場所から来た場合は。今、俺はチームの夏の歓迎パーティーが中で盛大に開かれている、フラタニティの寮みたいな豪邸のそばに立っていた。

服装はカジュアルだ――タイトなジーンズに、袖なしのTシャツ、ウルヴズのキャップを目深にかぶる。頑張りすぎてないけど、ちゃんと気を使っているように見える。それがコツだ。中に入り、ニヤリと笑い、自信満々な軽口を二、三叩いて、ずっとここにいたかのように振る舞う。完全に場を支配するまで、できるフリをしろ。

ここの誰にも、俺をまぐれ当たりみたいに扱わせるつもりはない。

これまでずっと、そうされてきたみたいには。

それでも、ドアを押し開ける指先は汗ばんでいた。

中はカオスだった。大音量の音楽、赤いプラスチックカップ、片側ではビアポン、もう片方ではビリヤード台。テストステロンが煙のように立ち込めている。男たちがそこらじゅうにいて――笑い、叫び、筋肉を誇示している。

俺が入っていくと、何人かが振り返った。

俺はニヤリと笑う。

軽く頷いてみせる。

「ああ、俺がその男だよ」ってな顔つきで。

誰かが背中を叩き、まるで旧友のように「よぉ、QB1!」と声をかけてきた。

俺は短く、浅く笑った。内心では、出口を探していた。

酒を一杯つかみ、ゆっくりとそれを呷る。連中に喋らせておく。値踏みさせておく。輪の中に入れてもらえる程度には自信家を装い、でも嫌な奴だと思われるほどやりすぎないように。

その時、会話の流れが変わった。

「――いや、マジだって、兄貴。オベイネットのサブには有名人もいるんだよ。マジで、去年一人見覚えがあった。パンサーズの選手だったと思う」

「嘘つけ。そんなリスクを冒すわけないだろ」

「驚くだろうけどな。あそこは匿名なんだ。ヤバい奴らだらけさ。お前みたいなベータでも、お楽しみくらいはできるかもよ」

爆笑が起こった。誰かがビールを噴き出してむせている。別の男が冗談を言った。「一度登録したことがあるぜ――ある男にダディって呼ばされて、ワンワン鳴けとか言われた。すぐやめたけどな」

心臓が胸に叩きつけられた。

オベイネット

その名前は聞いたことがあった。ネット上の噂話で。クリックしたことは一度もなかった。だが、何かが引っかかった。蜘蛛が背筋を這い上がるような悪寒がした。

俺は無理に笑ってみせた。「面白そうじゃん。登録してみようかな。本物の男がどうリードを扱うか、教えてやるためにさ」

さらに笑いが起こる。一人が肘で俺をつついた。「やるな、ルーキーは変態か。リスペクトするぜ」

俺はそれを受け流した。笑って、酒を一口飲む。

頭の中では、思考が止まらなかった。


深夜までに、俺は寮に戻っていた。一人きり。落ち着かない。安いビールと偽りの自信の味が、まだ舌に残っている。

静寂が、パーティーの喧騒よりもやかましく感じられた。ベッドの端に腰掛け、スマホを手に持ち、親指をブラウザの上でさまよわせる。

ただの好奇心だ、と自分に言い聞かせた。ちょっと見てみるだけ。変なことじゃない。

オベイネット。

そう打ち込み、簡単なアカウントを作成した。

中は、影とネオンの世界だった。

掲示板のスレッド。プロフィール。録音。

命令から告白まで……そして、オーディオ。俺の目はそこに釘付けになった。

ミスターA

トップ評価。匿名。白黒のプロフィール写真:磨き上げられたスーツと、ベルトを握りしめる手袋をはめた手。

俺はクリックした。

そして、すべてが止まった。

彼の声は、重力のように俺を打ちのめした。

低く。穏やかで。抑制が効いている。

大きくも、攻撃的でもない――ただ、揺るぎない。権威に満ちている。すべての言葉が計算され尽くしている。正確無比だ。まるで、すでに相手の頭の中に入り込んでいて、跪かせるために声を張り上げる必要などない、とでも言うように。

肌が火照り、口の中がからからに乾いた。

やつの言っていることの半分も理解できなかった――だがクソ、それでも勃っちまってるんだからどうしようもねえ。

羞恥心が胸を焦がすように熱くなった。

一体、俺はどうしちまったんだ?

こんなの、好きになるべきじゃない。俺は男に興味はない。こういうことには興味がないんだ。そんな風には。本気では。

それでも……

指がメッセージボタンの上を彷徨う。

俺はじっと画面を見つめ、葛藤した。頭の中で父の声が聞こえる――俺にとって最大の悪魔だ――俺を辱め、弱いと罵る声が。俺は強く目を閉じた。

『一度だけだ』と自分に言い聞かせた。『ほんの遊びだ』

そうさ。

考え直す前に、俺はタイプしていた。

「お前じゃ俺を扱いきれないぜ」

後戻りできなくなる前に送信ボタンを押した。ニヤリと笑う。そして待った。

返信は、ほとんど間を置かずに来た。

ミスターA:

「君は間違っている。

本当の問題は――君が服従できるかどうかだ」

腹の底で、じりじりと熱が渦巻いた。

俺:

「なんで俺が?

ここの主導権を握ってるのは俺かもしれないだろ」

ミスターA:

「違う。

君は主導権を握りたくなどない。何をすべきか、命令されることを望んでいる。

君のような少年は大抵そうだ」

俺みたいな少年だと?

俺:

「俺が、人に指図されるのが好きなヘタレだとでも思ってんのか?」

ミスターA:

「君はライオンの皮を被った、怯える子羊だと思っている。

吠えるだけ。首輪はついていない。

そしてその騒々しさの裏で、君が本当に渇望しているのは、所有され、導かれ、そして罰せられることだ」

俺はごくりと唾を飲んだ。その言葉は心の奥深くに突き刺さった……。これはただのゲームだと自分に言い聞かせる。ドSな性癖と口の悪さを持ち合わせた、インターネット上の見知らぬ誰かとの。

だが、やめられなかった。

俺:

「で、あんたならそれができるって言いたいわけだ?」

ミスターA:

「できるし、そうするつもりだ。我々二人とも、それは分かっている。

そして君は、それに興奮している自分をどれほど憎んでいることか」

その通りだった。

それに興奮している自分を憎んでいるだけでなく、その事実に怒りを覚えるほど怯えていた。

俺:

「お前、マジでイカれてるし、俺のこと何も知らないくせに……!」

「なんで俺が罰せられたいんだよ?」

「それに、どうして男に興奮するんだ? 俺はストレートだ――」

四通目のメッセージを打ち込んでいる最中に、彼からの一通の返信が届いた。

ミスターA:

「息をしなさい、ベイビーボーイ」

俺の胸の動きが止まった。

もう一度読み返す。

ベイビーボーイ。

なんてことだ……。

クソッ。

まるで火傷でもしたかのように、俺はスマホを落とした。

画面が再び点灯する。

ミスターA:

「おやすみ。君がそれを認める覚悟ができる前に、君は俺のものになる」

チャットは終わった。彼はもういなかった。

だが、その一文――息をしなさい、ベイビーボーイ――は、タイプされたのではなく、まるで囁かれたかのように頭にこびりついて離れなかった。

* * *

翌朝はさらに最悪だった。

ほとんど眠れなかった。頭がガンガンする。見た目は最悪、気分はそれ以上だったが、新任のスターコーチとのシーズン最初のミーティングがあった。俺は用具を身につけ、顔に水を浴びせかけると、キャンパスを横切ってチーム施設へとジョギングした。

ウルヴズのトレーニングホールは、鋼鉄とガラスと汗の匂いで満ちていた。選手たちが大声で自信満々に流れ込んでくる。まだパーティ気分の者もいた。俺は後方の席に座って目立たないように努めたが、誰もが俺のことを知っていた。

新任のQB。新たな希望。

すでにそれが嫌でたまらなかった。

誰かが叫んだ。「気をつけろ! コーチが来るぞ!」

部屋の空気が変わった。姿勢が正され、声量が落ちる。

俺が振り向くと――世界が狭まった。

まるで俺たち全員の所有者であるかのように、彼は入ってきた。

背が高く、肩幅が広く、完璧に着こなしている。がっしりとしている。まるで、どれだけ力を込めても動かせない壁のようだ。黒のスラックスに、彼の腕に鎧のように張り付いたチームのポロシャツを着ていた。

だが、彼が口を開いた瞬間、俺の血は凍りついた。

「おはよう、諸君。私がマーサーコーチだ。今シーズンに何が期待されているかはすでに知っているだろう。私は君たちの子守をしに来たのではない――君たちを追い込み、打ちのめし、そして勝利をもたらす最高の自分へと再構築するためにここにいる」

部屋は静まり返っていた。

俺は呼吸の仕方を忘れた。

まさか……。

俺は目を逸らした。彼の言葉の一つひとつが、昨夜の、まだ脳に刻み込まれている声と一致する。

ミーティングの残りの内容は、ぼやけていた。心臓は落ち着かず、思考は混乱し、自分の思い過ごしだと必死に言い聞かせようとしていた。ただの偶然だ。そうだろ?

その時――彼の目が俺を捉えた。

鋼鉄の青。感情の読めない瞳。

「ブレイク。集中力が散漫だ。その態度も改める必要がある」

胃が落ちるような感覚がした。頭の中のあらゆる警告が『俺はこの声を知っている』と叫んでいた。

もはや、否定のしようがなかった。

試合に集中し続けるなんて、とんでもなく厄介なことになりそうだ。

彼は間を置いた――その一瞬が、痛みを増幅させるのに十分な長さだった。

「練習後、俺のオフィスに来い。一人でだ」

最新チャプター

おすすめ 😍

裏切られた後に億万長者に甘やかされて

裏切られた後に億万長者に甘やかされて

612.7k 閲覧数 · 連載中 · FancyZ
結婚四年目、エミリーには子供がいなかった。病院での診断が彼女の人生を地獄に突き落とした。妊娠できないだって?でも、この四年間夫はほとんど家にいなかったのに、どうやって妊娠できるというの?

エミリーと億万長者の夫との結婚は契約結婚だった。彼女は努力して夫の愛を勝ち取りたいと願っていた。しかし、夫が妊婦を連れて現れた時、彼女は絶望した。家を追い出された後、路頭に迷うエミリーを謎の億万長者が拾い上げた。彼は一体誰なのか?なぜエミリーのことを知っていたのか?そしてさらに重要なことに、エミリーは妊娠していた。
離婚後つわり、社長の元夫が大変慌てた

離婚後つわり、社長の元夫が大変慌てた

81.5k 閲覧数 · 連載中 · 来世こそは猫
三年間の隠れ婚。彼が突きつけた離婚届の理由は、初恋の人が戻ってきたから。彼女への けじめ をつけたいと。

彼女は心を殺して、署名した。

彼が初恋の相手と入籍した日、彼女は交通事故に遭い、お腹の双子の心臓は止まってしまった。

それから彼女は全ての連絡先を変え、彼の世界から完全に姿を消した。

後に噂で聞いた。彼は新婚の妻を置き去りにし、たった一人の女性を世界中で探し続けているという。

再会の日、彼は彼女を車に押し込み、跪いてこう言った。
「もう一度だけ、チャンスをください」
離婚後、奥さんのマスクが外れた

離婚後、奥さんのマスクが外れた

72.5k 閲覧数 · 連載中 · 来世こそは猫
結婚して2年後、佐藤悟は突然離婚を申し立てた。
彼は言った。「彼女が戻ってきた。離婚しよう。君が欲しいものは何でもあげる。」
結婚して2年後、彼女はもはや彼が自分を愛していない現実を無視できなくなり、過去の関係が感情的な苦痛を引き起こすと、現在の関係に影響を与えることが明らかになった。

山本希は口論を避け、このカップルを祝福することを選び、自分の条件を提示した。
「あなたの最も高価な限定版スポーツカーが欲しい。」
「いいよ。」
「郊外の別荘も。」
「わかった。」
「結婚してからの2年間に得た数十億ドルを分け合うこと。」
「?」
捨てられた妻

捨てられた妻

140.8k 閲覧数 · 完結 · titi.love.writes
ロクサーヌは献身的な妻になろうと努めていたものの、彼女の結婚生活は日に日に耐え難いものとなっていった。夫が策略家の社交界の女性と不倫をしていることを知り、心が砕け散る。屈辱と心の痛みに耐えかねた彼女は、大胆な決断を下す―贅沢な生活を捨て、新たな自分を見つけるための旅に出ることを決意したのだ。

自己発見の旅は、彼女をパリという活気溢れる街へと導いた。偶然の出会いを重ねるうちに、カリスマ的で自由奔放なアーティストと親しくなり、その人物は彼女が今まで知らなかった情熱と芸術と解放の世界へと導いてくれる存在となった。

物語は、臆病で見捨てられた妻から、自信に満ちた独立した女性への彼女の変貌を美しく描き出す。指導を受けながら、ロクサーヌは自身の芸術的才能を発見し、キャンバスを通じて感情や願望を表現することに心の安らぎを見出していく。

しかし、彼女の変貌の噂がロンドン社交界に届き、過去が彼女を追いかけてくる。ルシアンは自分の過ちの重大さに気付き、離れていった妻を取り戻すための旅に出る。物語は、捨て去った過去の生活と、今や大切なものとなった新しい自由の間で揺れ動く彼女の姿を予想外の展開で描いていく。

三年続いた結婚生活は離婚で幕を閉じる。街中の人々は、裕福な家の捨てられた妻と彼女を嘲笑った。六年後、彼女は双子を連れて帰国する。今度は人生を新たにし、世界的に有名な天才医師となっていた。数え切れないほどの男性たちが彼女に求婚するようになるが、ある日、娘が「パパが三日間ずっと膝をついて、ママと復縁したいってお願いしているの」と告げる。
離婚後、ママと子供が世界中で大活躍

離婚後、ママと子供が世界中で大活躍

70.6k 閲覧数 · 連載中 · yoake
18歳の彼女は、下半身不随の御曹司と結婚する。
本来の花嫁である義理の妹の身代わりとして。

2年間、彼の人生で最も暗い時期に寄り添い続けた。
しかし――

妹の帰還により、彼らの結婚生活は揺らぎ始める。
共に過ごした日々は、妹の存在の前では何の意味も持たないのか。
彼の高嶺の花が帰国した日、私は身ごもった腹を隠した。

彼の高嶺の花が帰国した日、私は身ごもった腹を隠した。

26.3k 閲覧数 · 連載中 · 来世こそは猫
「離婚だ。彼女が戻ってきたから。」
  結婚して丁度2年、高橋桜は佐藤和也に無情にも突き放された。
  彼女は黙って妊娠検査の用紙を握りしめ、この世から消え去った。
  しかし、思いもよらず、佐藤和也はこの日から狂ったように彼女を探し回り始めた。
  ある日、長い間捜していた女性が、小さな赤ちゃんの手を引いて楽しげに通り過ぎるのを目にした。
  「この子は、誰の子だ?」
 佐藤和也は目を赤く充血させ、うなるような声を上げた。
離婚当日、元夫の叔父に市役所に連れて行かれた

離婚当日、元夫の叔父に市役所に連れて行かれた

26.7k 閲覧数 · 連載中 · van08
夫渕上晏仁の浮気を知った柊木玲文は、酔った勢いで晏仁の叔父渕上迅と一夜を共にしそうになった。彼女は離婚を決意するが、晏仁は深く後悔し、必死に関係を修復しようとする。その時、迅が高価なダイヤモンドリングを差し出し、「結婚してくれ」とプロポーズする。元夫の叔父からの熱烈な求婚に直面し、玲文は板挟みの状態に。彼女はどのような選択をするのか?
令嬢の私、婚約破棄からやり直します

令嬢の私、婚約破棄からやり直します

15.7k 閲覧数 · 連載中 · 青凪
皆が知っていた。北野紗良は長谷川冬馬の犬のように卑しい存在で、誰もが蔑むことができる下賤な女だと。

婚約まで二年、そして結婚まで更に二年を費やした。

だが長谷川冬馬の心の中で、彼女は幼馴染の市川美咲には永遠に及ばない存在だった。

結婚式の当日、誘拐された彼女は犯される中、長谷川冬馬と市川美咲が愛を誓い合い結婚したという知らせを受け取った。

三日三晩の拷問の末、彼女の遺体は海水で腐敗していた。

そして婚約式の日に転生した彼女は、幼馴染の自傷行為に駆けつけた長谷川冬馬に一人で式に向かわされ——今度は違った。北野紗良は自分を貶めることはしない。衆人の前で婚約破棄を宣言し、爆弾発言を放った。「長谷川冬馬は性的不能です」と。

都は騒然となった。かつて彼女を見下していた長谷川冬馬は、彼女を壁に追い詰め、こう言い放った。

「北野紗良、駆け引きは止めろ」
はるかのノート

はるかのノート

5.4k 閲覧数 · 完結 · 渡り雨
結婚して四年、はるかは癌を患い、死の淵にいた。
そんな中、夫が選んだのは彼の初恋の相手だった。
だが、はるかがこの世を去った後。
彼ははるかの残した日記を読み、正気を失ったのだ。
壊れた愛

壊れた愛

30k 閲覧数 · 連載中 · yoake
片思いの相手と結婚して、世界一幸せな女性になれると思っていましたが、それが私の不幸の始まりだったとは思いもよりませんでした。妊娠が分かった時、夫は私との離婚を望んでいました。なんと、夫は他の女性と恋に落ちていたのです。心が砕けそうでしたが、子供を連れて別の男性と結婚することを決意しました。

しかし、私の結婚式の日、元夫が現れました。彼は私の前にひざまずいて...
真実の愛 ~すれ違う心と運命の糸~

真実の愛 ~すれ違う心と運命の糸~

29.8k 閲覧数 · 連載中 · yoake
彼女は6年間、彼を一途に愛し続けてきた。
億万長者の夫の心を、深い愛情で掴めると信じていた。

しかし衝撃的な事実が発覚する。
彼には愛人がいた―障害を持つもう一人の女性。

彼はその女性に最高の幸せと優しさを与え、
一方で彼女には冷酷な態度を取り続けた。

その理由は、かつて自分を救ってくれた恩人を
その女性だと思い込んでいたから。
実際には、彼女こそが真の恩人だったのに―。
溺愛は時に残酷で 〜大企業社長と口の利けない花嫁〜

溺愛は時に残酷で 〜大企業社長と口の利けない花嫁〜

39.2k 閲覧数 · 連載中 · 来世こそは猫
業界では、北村健には愛人がいることはよく知られている。彼は金の成る木のように彼女にお金を注ぎ、彼女のために怒りに震え、命さえも投げ出す覚悟がある。しかし、業界の人間は同時に、北村健には妻がいることも知っている。彼女は口のきけない子で、存在感はなく、北村健にしがみつく菟丝花のような存在だった。北村健自身もそう思っていた。ある日、その口のきけない子が彼に離婚協議書を手渡すまでは。北村健は動揺した。