義理の息子に恋をしてしまった~父親を殺した私が~

義理の息子に恋をしてしまった~父親を殺した私が~

拓海86 · 完結 · 26.7k 文字

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紹介

父の仇を討つため、私はマフィアのドンと結婚し、初夜に自らの手で彼を毒殺した。復讐は完了したと思っていたのに……葬儀で出会った彼の息子は、冷酷で美しく、そして危険な男だった。

彼は最初から私が父親を殺したことを疑っていた。計画では、彼に近づき、誘惑し、そして彼が私を完全に信頼した時に最後の跡取りを始末するはずだった。

「震えているな」彼は私を壁に追い詰め、長い指で私の頬を撫でた。「恐怖で……それとも別の理由か?」

「私は……」彼の燃えるような視線の下で、言葉が見つからなかった。

「緊張するな、義理の母さん」彼は私の耳元に身を寄せ、低く磁力的な声で囁いた。「君がどれほど正直なのか、見てみたいだけだ」

暗殺者が標的に恋をした時、義理の母が義理の息子に夢中になった時――この危険なゲームにハッピーエンドはあるのだろうか?

チャプター 1

美咲視点

 黒いヴェールが、口の端に浮かんだ会心の笑みを隠してくれた。

 聖マルクス大聖堂に、オルガンが重苦しい葬送曲を奏でている。私は棺の前に立ち、貞淑な未亡人を完璧に演じながら、目に涙を浮かべてそっと拭う仕草をした。

 中に横たわる黒田和也の遺体は、穏やかで、まるで人の好い老人のようだ。桜京の裏社会を三十年も牛耳ってきたボスが、まさか新しい妻のベッドで死ぬなんて、誰が想像できただろう? もっと正確に言えば、私が自ら混ぜたシアン化物のグラスの中で。

 よし、あのクソジジイ、やっと死んだ。

 三日前、彼の飲み物に毒を滑り込ませたとき、父の最期の言葉が脳裏に響いた。『美咲、黒田の人間を決して信用するな』と。残念ながら、父がそう言ったのは遅すぎた。和也はすでに、一発の銃弾で父の頭を吹き飛ばした後だったのだ。

「奥様、お悔やみ申し上げます。和也は偉大なボスでした」

 組の者たちが次々と近づき、空々しいお悔やみを口にする。私は一人ひとりに涙目で応えたが、内心では歓喜に打ち震えていた。この馬鹿どもは、敬愛するボスが最も信頼していた女の手に掛かって死んだとは、夢にも思わないだろう。

「ありがとうございます。和也も、組が一つにまとまることを望んでいたはずです」

 復讐の甘い高揚感に浸っていた、その時.......

 バンッ!

 聖堂の扉が、凄まじい音を立てて開け放たれた。私を含め、その場にいた全員が一斉に振り返る。

 心臓が跳ねた。

 光を背にシルエットになった長身の男が、黒服のボディーガードたちを脇に従えて立っていた。

 男は、獲物を狙うかのように、まっすぐにこちらへ向かってくる。その一歩一歩が、石の床を震わせるかのように重く響き、私の心臓に直接打ち込まれるようだった。

 距離が縮まるにつれて、彼の顔が鮮明に浮かび上がる――研ぎ澄まされた刃のようなシャープな顎のライン、彫刻のように高い鼻梁、そして、一切の感情を拒絶するかのように固く引き結ばれた唇。

 しかし、何よりも私を射抜いたのは、何の躊躇いもなく私に突き刺さる、氷のように冷たく、鋭利な瞳だった。その視線は、私の内側まで見透かすかのように、容赦なく心を凍てつかせた。

 黒田正雄。和也の一人息子にして、真の後継者。シチリアから戻ったばかりの。

 クソッ。

 群衆の中から囁き声が波のように広がった。「正雄様がお戻りになった……」「なぜ今頃になって……?」

 彼はまっすぐ私に向かって歩いてくると、一ヤードもない距離で足を止め、氷のような視線で私を見下ろした。

「それで……」彼の声は低く、人を惹きつける響きがあった。「あんたが、親父を骨抜きにした女か?」

 私は深く息を吸い、ゆっくりとヴェールを上げ、彼の視線を受け止めた。「黒田美咲と申します。あなたの継母です。このような形でお会いすることになり、残念ですわ」

「継母?」彼は私を値踏みするように見つめ、嘲るような笑みを唇に浮かべた。「ああ、そりゃ残念なことだ。特に、結婚して一ヶ月そこそこで未亡人になった若い女にとってはな」

 このガキ、何が言いたいわけ?

「死は時を選びませんわ、正雄。私もあなたと同じように心を痛めております」

 彼が冷たい笑い声を漏らし、何かを言おうとした。その時だった。

「美咲さん、大丈夫か?」緊張を断ち切るように、黒田圭が現れた。

 和也の弟で、組のナンバーツー。三十代前半、黒髪を完璧に撫でつけ、仕立ての良いグレーのスーツは、その下の筋肉質な体を隠しきれていない。

「叔父さん」正雄が平坦な声で言った。

「正雄、お悔やみ申し上げる」圭は甥の肩を叩いた。「お前の継母さんは一日中大変だったんだ。少し休ませてやれ。組の話は、お前と俺、二人でしよう」

 正雄の視線が私たち二人の間を行き来し、やがて頷いた。

 聖堂の片隅に向かう二人を見送りながら、私は心の中で冷たい笑みを浮かべた。


 葬儀の後、私は屋敷に戻り、自室へと滑り込んだ。

 扉を開けた、その瞬間.......

 暗闇から伸びてきた力強い腕が、私をドアに叩きつけた。熱く、焦れたような唇が、私の唇に激しく重なる。

 一瞬もがいたが、すぐに馴染みのある香りに気づいた。

「圭……」彼の唇の合間から、喘ぐように名前を呼んだ。

「祝杯の時間だ、俺の復讐の女神よ」彼の囁きが耳を掠め、熱い吐息が私を震わせる。「勝利の味はもう感じたか?」

「圭、ここは危険すぎる……」彼の固い胸を押し返すが、私の体はすでに熱を帯び、彼の愛撫を求めていた。

「リスクがそそるんだろう?」彼は私の喪服のボタンを引きちぎった。「それに、お前はもう自由だ、美咲。全部、俺のものだ」

 圭は私を抱え上げるとベッドに放り投げ、押さえつける。彼の手が体を這い、片方が乳房を掴んで強く捏ね、親指が乳首を執拗に嬲って痛みを感じるほどだった。

 私は彼に応えるように体を反らし、彼の勃起が濡れた入り口を焦らすたびに、喘ぎ声が唇からこぼれた。

「感じろよ」彼は私の下唇を噛み、荒い声で言った。「これが勝利の味だ。復讐のスリルだよ」

 彼の手が私の腰を掴み、指が肌に食い込む。その突き上げは執拗で、一突きごとに体が震え、私の爪が彼の背中を掻きむしり、もっと深くへと誘う。

「クソッ!」彼の太いモノが私の中に叩き込まれ、完全に満たされる。

「ああ~」私は叫び、獣のような突き上げが私を絶頂へと追い詰めていく。欲望がすべてを喰らい尽くす中、内壁が彼をきつく締め付けた。

 むさぼるように体を重ねる中、ある記憶が蘇った.......

 一年前、あの雨の夜、絶望の淵にいた私を圭が見つけ出した。

『お父さんが死んだ本当の理由、知りたくないか?』

『交通事故……ただの事故だって……』私は警察の説明を繰り返しながら、声を詰まらせた。私の父はただの会計士で、嵐の夜に車が崖から転落して死んだ。道が滑りやすかったこと、遺体は見つからず、大破した車の残骸だけがあったこと。

『デタラメだ!』圭は血まみれの写真をテーブルに叩きつけた。『俺の兄貴が頭を撃ち抜いたんだ! お父さんは、奴の武器取引の現場に居合わせただけ……運が悪かっただけだ』

 写真には、血の海に沈む父が写っていた。目は大きく見開かれ、額にはぽっかりと銃創が開いていた。

『絶対に償わせてやる!』私は歯を食いしばり、拳を震わせた。

『なら、奴と結婚しろ』圭は私の手を握りしめて言った。『奴の妻になれ。そして、奴が最もお前を信頼したときに、あのクソ野郎を殺せ』

「一年間待ち続けて、役を演じ続けて、ようやく終わったのね」私は圭の耳元で喘いだ。

「これは始まりにすぎないぜ、美咲」彼の突き上げが、さらに激しさを増す。

 私たちは、亡き夫の眠るベッドの上で、獣のように貪り合った。それは、血に塗れた勝利を祝う、乱暴で、しかし甘美な儀式。汗が肌を滑り、互いの吐息が混じり合い、背徳の熱が部屋を満たした。圭に所有されるこの快感は、世界の何物にも代えがたい、禁断の陶酔だった。

 激しい潮が引いた後、私たちは互いの体温を求め、しがみついていた。圭の無骨な指が、私の汗で湿った髪を、まるで戦利品を慈しむかのようにゆっくりと撫でる。その指先の感触が、私を現実へと引き戻す。

「上出来だ、美咲。さて、次は息子の番だな」

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