家族全員に骨髄提供を強要された後、私は忘却カプセルを飲んだ

家族全員に骨髄提供を強要された後、私は忘却カプセルを飲んだ

渡り雨 · 完結 · 21.0k 文字

572
トレンド
628
閲覧数
9
追加済み
本棚に追加
読み始める
共有:facebooktwitterpinterestwhatsappreddit

紹介

結婚して七年、私の人生はまるで笑い話だった。

夫は私の妹のため、手ずから私が丹精込めて育てた薔薇をすべて引き抜いた。息子は叔母に取り入ろうと、私の鼻先を指差して「悪いママ」と罵った。

あげくの果てに、家族全員が投票で私に骨髓提供を強要し、夫の和栄(かずえい)もまた、何のためらいもなく手を挙げたのだ。「佳代子(かよこ)、お前は骨髓が少し減るだけだが、みどりは君がいないと死んでしまうんだぞ」と。

その瞬間、私の心は死んだ。

手術は成功だった。

麻酔が切れた時、和栄が私の手を固く握っていた。目は真っ赤に充血し、震える声で懺悔する。「佳代子、今までは俺が馬鹿だった。みどりを助けてさえくれれば、これからの人生、お前だけを愛し続けると誓う」

彼は私が犬のように涙を流して感謝し、卑屈に彼を許すとでも思ったのだろう。

しかし、私はただ嫌悪に眉をひそめ、ゴミでも振り払うかのようにその手を引き抜いた。

死のような静寂の中、私は目の前で涙を流すこの男を見つめ、礼儀正しく、そして困惑したように問いかけた。

「あの、失礼ですが……どなた様でしょうか?」

チャプター 1

 和栄と激しく罵り合った末、私はあの息の詰まるような家から逃げ出した。

 外は土砂降りで、私は吸い寄せられるように、明かりの灯る小さな店へと飛び込んだ。

 絶望と寒さで震える私に、店員はタオルを差し出し、あの静謐な瞳を見開いて問いかけた。

「お客様、当店には最後の一つとなる『忘却カプセル』がございますが、いかがなさいましょうか?」

 彼は背後の引き出しを開け、深い黒色のベルベットの箱をカウンターの中央へと滑らせた。

 箱が開かれる。中には二つのカプセルが静かに横たわっていた。

 一つは深海のような、どこまでも深い蒼。もう一つは目が痛くなるほどの透明で、中には白い粉末が封じ込められている。

「こちらの深い蒼は『忘却』です。服用後七十二時間以内に完全に作用し、貴女の記憶から苦痛の部分だけを正確に切除いたします」

「そしてこちらの透明なものは『後悔薬』。もし、忘れたくないと思われたなら、これを飲み込んでください。全てが元に戻ります」

 私はその蒼いカプセルを見つめた。それが唯一の救済であるかのように。

「でも、急いで出てきたから、持ち合わせが……」

「お代は結構です」彼は私の言葉を遮った。

「当店は、物々交換のみ承っております」

 交換?

 私は無意識に腹部を押さえていた。

「もし……」私の声は、吐息のように頼りなく震えた。

「私が未来に授かるかもしれない子供。それを対価にして、足りますか?」

 取引成立。

 私は蒼いカプセルを掴み取り、水もなしに喉の奥へと流し込んだ。そして透明な解毒剤の入った箱をコートのポケットの奥深くに押し込み、ロンドンの深夜の雨霧の中へと踵を返した。

 雨脚は、さらに強まっていた。

 路地の入り口に停まった見慣れたシルバーのジャガーへと歩み寄ると、静かに窓が下がった。

 街灯の昏い光が、中城和栄の端正で彫りの深い顔を照らし出す。

 彼は眉間に深い皺を刻み、極めて不機嫌そうに私を見ていた。

「乗れ」

 彼は私を見ようともせず、短く命じた。

「この区画を何周したと思ってるんだ? 佳代子、今の君の行動は極めて非合理的で、幼稚すぎる」

 私はドアを開け、助手席に身体を滑り込ませた。

 車内は暖房が効きすぎていて窒息しそうだったが、骨の髄まで染み込んだ寒気は消えそうになかった。

 後部座席では、七歳の息子・真悠がうつむいてSwitchに夢中になっていた。私が乗り込んだのに気づくと、わざとらしく身体を反対側へ縮こまらせ、聞こえよがしに「フン」と鼻を鳴らした。

「ママとなんか話したくない」

 真悠の甘ったるい声には、大人から学んだ悪意が満ちていた。

「ママは悪いママだ。叔母さんのこと、愛してないんだもん」

 私はいつものように機嫌を取ろうとはしなかった。

 謝りも、哀願もしない。

 ただ静かに、窓の外を流れる街並みを見つめていた。

 家に戻り、玄関のドアを開けた瞬間、私の視線はテラスへと吸い寄せられた。

 そこは本来、色彩に溢れた場所だったはずだ。

 一年前、私が自ら植え替えた高価なダマスクローズと、希少な青い紫陽花。激務の弁護士業の合間、この息苦しい家の中で唯一、私だけのものである聖域。私はそれらに水をやり、枝を整え、まるで我が子のように慈しんできた。

 だが今、床には泥水の跡が点々と残るのみ。そこは空っぽだった。

「清掃業者に処分させた」

 和栄は私の視線に気づき、高価なカシミヤのマフラーを解きながら、恐ろしいほど淡々と言った。

「緑が今日の午後来た時、咳き込んでいただろ? 彼女は白血病で治療中なんだ、匂いに敏感なんだよ。たかが花だ、捨てたってどうってことないだろう」

 私は何も言わない。

 その沈黙が、和栄をさらに苛立たせた。

「たかが鉢植えじゃないか。何だその態度は。家族の健康のために、それくらいの犠牲も払えないのか? 緑の病気が治ったら、また買ってやる。十倍でも買ってやるさ、それでいいだろ?」

 真悠が父親の横に立ち、まるで正義のヒーロー気取りで大声を張り上げた。

「そうだよ! 叔母さんがあんなに具合悪いのに、ママは枯れかけの花のことばっかり! 叔母さんが僕のママならよかったのに。叔母さんなら、こんな下らないことでパパを怒らせたりしない!」

 空気が数秒、凍りついた。

 もし昨日までなら、この言葉は鋭利なナイフとなって私の心臓を突き刺していただろう。

 私は泣き崩れ、なぜ子供にこんないい草を許すのかと和栄を問い詰めただろう。

 ママがどれほど真悠を愛しているか必死に説明しようとし、その結果、父子からのさらなる冷ややかな視線と、和栄の決まり文句を引き出していただろう。『君がそうやって神経質だから、子供までそんなことを言うんだ』と。

 しかし今、それらの感情は、薄い紗の向こう側にあるようだった。

 久しぶりに感じる、身軽さ。

 私は振り返った。

 怒りも、悲しみもない。まるで赤の他人を見るような目で、二人を見た。

「捨てたなら、それでいいわ」

 私は穏やかに言った。

 声は平坦で、震え一つなかった。

 カフスボタンを外そうとしていた和栄の手が、空中で止まった。

 彼は責任について、大局について、姉としての義務について、あるいは私の「情緒不安定」がいかに彼の仕事を妨げているかについて、長大な説教を用意していただろう。

 私が泣き出した時に向ける、あの見下すような慰めの言葉さえ準備していたはずだ。

 だが、彼の一撃は空を切った。

「何だって?」彼は眉を顰め、聞き間違いだと言わんばかりだった。

「あれは……苦労して育てた品種じゃなかったのか? 先週、清掃員が葉を一枚落としただけで、半日も落ち込んでいたくせに」

 私はコートを脱いでハンガーにかけながら、流れるような動作で応えた。

「貴方の言う通りよ。私は姉なんだから、もっと弁えなくちゃ」

 私は振り返り、驚愕に顔を歪める大小二人の男たちを見て、口元を微かに綻ばせた。

「これが、貴方たちがずっと望んでいたことでしょう?」

 和栄は私の瞳を覗き込んだ。彼はそこに涙を、あるいは怒りを探していた。だが彼が見つけたのは、理由のわからない不安を掻き立てるような、虚無だけだった。

「もちろん分かっている。ただ、奇妙だと思っただけだ」

 奇妙?

 私は黙って窓の外へ視線をやった。

 奇妙なんかじゃない。ただ、これら全てが私にとって、もうどうでもいいことになっただけ。

最新チャプター

おすすめ 😍

トップ暗殺者、学園に転生する

トップ暗殺者、学園に転生する

32.1k 閲覧数 · 連載中 · ミサキ
太平洋の孤島に響き渡る爆発音の中、私は敵と刺し違えることで、すべてに終止符を打った。
そして、目が覚めた。

16歳。肥満体型。顔中に広がったニキビ。冷え切った体育倉庫の片隅で、私は丸まっていた。
周囲から16年間ずっと忌み嫌われてきたこの肉体の中で、私はわずか3秒で状況を理解した――。

「死体への憑依、つまり――転生だ」

元の肉体の持ち主は、誰もが容赦なく踏みにじる、お人好しの「いじめられっ子」だった。
継母は慢性的な毒物で彼女の身体を破壊し、実の妹は彼女を裏切って罠に嵌め、クラスメイトは彼女を暗闇に閉じ込めて冷水を浴びせ、教師さえも一緒になって彼女を踏みつけにする。

だが、あいにく。
今この身体の中にいるのは、暗殺組織のトップだ。
地獄の底から這い上がってきた、一人の女だ。

私はまず、元の持ち主が昨夜味わった屈辱のツケをきっちりと払わせ、皮膚に残る毒素を洗い流した。
物理のテストでは満点をもぎ取り、超一流の弁護士を1分1秒の狂いもなく現場へ急行させて私の弁護に当たらせ、果ては市長自らに我が家の門を叩かせ、私の後ろ盾にならせた。

今世において、私に借りのある全ての奴らから、一筆一筆、その代償を血で購わせてやる。
冷徹CEOと決別した天才画家

冷徹CEOと決別した天才画家

4.5k 閲覧数 · 連載中 · 森川澪
「お前などただの身代わりに過ぎない。妹の命を奪った罪、一生かけて生殺しで償え」

結婚初夜、冷徹な夫から愛する妹の「身代わり」として手ひどく扱われた主人公。

その直後、彼女は妹の策略によって「殺人犯」に仕立て上げられ、夫の手で陰湿な地下室へと監禁されてしまう。

病気の母親の治療費を人質にすべての財産を奪われ、暴雨のなか妹の墓前に跪かされた彼女に下されたのは、「胃がん末期」という非情な余命宣告だった。

夫への愛が完全に死んだ彼女は、母親を救うため、自身の天賦の才である「絵画」で生き残ろうと抗い始める。しかし、冷酷な夫は彼女の最後の希望さえも容赦なく踏みにじり、さらなる絶望の深淵へと追い詰めていく。
南から北へ、届かなかった想い

南から北へ、届かなかった想い

16.3k 閲覧数 · 連載中 · 蜜柑
結婚して二年、天樹夢子は「任務」を遂行することばかり考えていた——子供を産むこと。しかし夫の陸川北斗は冷たくこう言い放った。「俺に子供を産むだと?お前にはその資格すらない」

怒りに震え、彼女は離婚届を起草。これで全て終わりにしようとしたその時、携帯にメッセージが届いた。

「奥様、ご主人様が今夜お泊まりになります」
社長の逃げた妊娠妻

社長の逃げた妊娠妻

39.6k 閲覧数 · 連載中 · ユイ
川崎佑哉は上半身裸のまま、江原安美の上に覆いかぶさり、大きな手で彼女の柔らかな胸を撫で上げた。

江原安美は甘い吐息を漏らしながら喘いだ。「もう我慢できない…ちょうだい…」

川崎佑哉は彼女の体をうつ伏せにひっくり返し、ペニスを彼女の柔らかな臀部の間で前後に擦りつけた後、背後から一気に挿入した。

「江原安美、たとえ離婚しても、お前は一生、俺の下で喘ぐしかないんだ。」


江原安美はまさか自分がいつか、夫・川崎佑哉と彼の愛人のために結婚指輪をデザインすることになるとは思わなかった。そしてさらに届いたのは、一通の離婚届だった。

彼女は迷わずサインし、彼への想いを断ち切り、妊娠検査の結果を隠して、海外へと旅立った。

その後、彼女は海外で大成功を収め、言い寄る男は数知れず。しかし彼は変わった。彼女に執着し、離れようとせず、目を赤くして「もう一度チャンスをくれ」と懇願した。

彼女の小さな宝物が飛び出して彼の前に立ちはだかり、腰に手を当ててこう言った。「ママに追いつきたいなら、まず列に並んでね!」
隠された天才:裏の顔が多すぎて、気づけば世界のトップを震撼させていた件

隠された天才:裏の顔が多すぎて、気づけば世界のトップを震撼させていた件

35.2k 閲覧数 · 連載中 · たけの
私の名前は江川莉奈。

育ての親の一家に家を追い出されたあの日、私は微笑みを浮かべながら、奴らが施しとしてよこした金をゴミ箱へと投げ捨てた。

誰も想像すらできないだろう。この私が、数々の名門貴族や権力者たちが大金を積んで列をなし、首を長くして診察を待つ伝説の名医——【暁】だなんて。

私が時価総額数十億ドルのファッション帝国を裏で支配していることも、ウォール街の株価をたった一回の取引で大暴落させられることも、誰も知らない。私はその正体を、この平凡で冴えない素顔の裏にすべて隠し持っていた。

さらに劇的なことに、私の実の親はこの街で頂点に君臨する最高峰の大富豪だった。

そして私の婚約者——すでに顔を合わせているにもかかわらず、その正体を知らなかったあの男こそ、この街の誰もが名前を聞くだけで震え上がる、ビジネス界の冷酷な死神:梅原晴琉だったのだ。

ある日、彼は私の手を執り、ゆっくりと距離を詰めると、耳元で低く囁いた。

「俺のこの鼓動、今なら感じられるか?」

私は至って真面目な顔で彼の胸に手を当て、大真面目にこう返した。

「心拍数は確かに少し高めですが、非常に健康的です。心配ありませんよ」

彼は一瞬呆気にとられ、それからふっと吹き出した。その瞬間の彼の笑顔に、私の心臓もなぜかドクンと跳ねた。それは、自分自身でも説明のつかない初めての衝動だった。

だが、彼が私の真実に一歩ずつ近づくにつれ……私の心は揺らぎ始めている。自分の最後の秘密を、あとどれくらい隠し通せるのだろうか。

外されるはずのなかった仮面——。だが、あの人が執拗にその霧を剥ぎ取ろうとするとき、私は一体どこへ向かえばいいのだろう?
転生して絶縁したら、元家族は破滅に

転生して絶縁したら、元家族は破滅に

40k 閲覧数 · 連載中 · ワニノコ
名門古川家の生まれの娘・古川朱那は、前世、父・古川邦夫と三人の兄(礼和、礼希、礼人)が養妹・周防天華を無条件に贔屓し、天華の陰険な陥れに遭い、理不尽に死んだ。
22 歳、天華に陥れられた日に生まれ変わった朱那は、過去の卑屈さを捨て、天華の悪事を暴き、偏心な家族に毅然と立ち向かう。芸能界で演技の才能を開花させ、自らの人生を切り開くため、全力で逆襲する。
追放された私が真の継承者だった件。今さら戻れと言われても、もう手遅れです

追放された私が真の継承者だった件。今さら戻れと言われても、もう手遅れです

83.1k 閲覧数 · 連載中 · 星埜雪奈
家族に捨てられ、私はようやく偽りの温もりを切り捨てた。
けれど、私の本質を隠し通すことは誰にもできない。
隠された私の正体は、この国で最も裕福な一族の継承者。
かつての家族が私を見失っている間に、私は全ての支配者となり、この街の頂点に君臨する男の視線を独占する。
彼が私に捧げる愛は、ただの寵愛ではない――世界を敵に回してでも守り抜く、狂おしいまでの執着だ。
妊娠を隠して離婚し、彼は後悔した

妊娠を隠して離婚し、彼は後悔した

18k 閲覧数 · 連載中 · きりゅう りんか
「彼女が戻ってきた。離婚しよう」
三年にわたる隠し通してきた結婚生活のなかで、夫がそう口にしたのは、綾部栞の実家が危機に瀕し、彼女自身が身ごもっていた、まさにその時だった。
助けを求める彼女に、夫は目を向けることすらしなかった。失意の果てに、栞はふくらみ始めた腹を隠し、離婚届に署名する。

これで互いに違う道を歩むだけだと思っていた。ところが、隠していた孕み腹はやがて露見してしまう。
復縁を切り出してきた元夫に、綾部栞は怒りを叩きつけた。
「この子に会いたければ、跪いて許しを請いなさい」

そう言えば、さすがに諦めるだろう——。
だが、彼女は読み違えていた。相手の、その異様なまでの図太さを。

やがて、雲市で最も賑わう中心街の大型街頭ビジョンに、ある動画が一日中エンドレスで流れ始める。
それは、ひとりの男が地面にひざまずき、ただひたすら復縁を乞い続ける姿だった。
離婚した妻の激しいつわり――彼女は妊娠を隠したまま、去っていった

離婚した妻の激しいつわり――彼女は妊娠を隠したまま、去っていった

11.8k 閲覧数 · 連載中 · ユイ
夫から離婚届を突きつけられたその時、私は妊娠を知った。

彼は冷酷極まりない目で私を見下ろし、「お前なんか、俺にふさわしくない。子供を堕ろして、さっさと出て行け!」と言い放ったのだ。

そして――彼が「運命の女」と盛大な結婚式を挙げたその夜、私は凄惨な交通事故に遭い、命を落とした。

私の死亡診断書を手にした時になって初めて、彼は気づいたのだ。私への愛が、すでに自分の魂にまで深く刻み込まれていたことに。

数年後。私は別の人間として、双子の我が子を連れて戻ってきた。しかし、あの狂気に満ちた男に再び追い詰められてしまう。

「あなたのことは存じ上げません。身の程をわきまえてください」
私は冷たく突き放した。

彼は私を壁に押しつけ、声を震わせながらこう言った。
「……そうか? なら教えてくれ。なぜその子供たちに、俺の血が流れているんだ?」
マフィア姫の帰還

マフィア姫の帰還

59.7k 閲覧数 · 完結 · Tonje Unosen
タリアは何年ものあいだ、母と義理の妹、そして継父と暮らしてきた。だがある日、ついにそこから逃げ出すことに成功する。

ところがその直後、自分にはまだ外に家族がいるのだと知る。そして本当に自分を愛してくれる人たちが大勢いることも――そんなものは今まで感じたことがなかった。少なくとも、彼女の記憶にあるかぎりでは。

タリアは人を信じることを学ばなければならない。新しくできた兄たちにも、ありのままの自分を受け入れてもらわなければならないのだ。
社長夫人の家族調教

社長夫人の家族調教

10k 閲覧数 · 完結 · Alisa
(性的で刺激の強い内容を多く含みます。未成年者の閲覧は禁止です!!!)
アメリアは幼いころから祖母に育てられてきた。ある日突然、マルティネス家の人間が家の扉を叩き、彼女こそ長年行方不明だった娘だと言い張った。

マルティネス家に連れ戻されたアメリアは、身体に障害があるという婚約者まで与えられることになった。

その夜、アメリアはウィリアムの健常な下半身に短剣を押し当てた。「障害者のふりをして私に近づいた……目的は何?」

ウィリアムは、アメリアのスカートの下に突きつけられた冷たい銃口を顎で示した。「利害は一致してる。片がついたら一億やる」

数か月後、アメリアはようやく理解した。ウィリアムの言う「一億」とは、日に何度も求め続け、彼女が妊娠するまで終わらせない――という意味だったのだ。
私が囲っている億万長者

私が囲っている億万長者

13.5k 閲覧数 · 連載中 · ほしの ちなつ
私はただ、心の痛みを紛らわせたかっただけ。

彼は息を呑むほど美しく、落ちぶれていた。夫の裏切りがもたらした傷が完全に癒えるまで、彼をそばに置いておくつもりだった。

お金で彼の付き添いを買い、すべてのルールを私が決め、すべてを完全に掌握しているつもりだった。

けれど、私の隣で横たわるこの男の正体は、彼が語ったものとはまるで違っていた。

魅惑的な笑顔と抗いがたい容姿の下に隠されていたのは、仇敵から身を隠す億万長者の素顔だった。

今や彼は、私の生活に、私のベッドに、そして私の心に――完全に絡みついている。

身を引くことは、彼のそばにいることよりも、もっと危険かもしれない。