明るく誘惑してるのに、ほんとは片想い!?

明るく誘惑してるのに、ほんとは片想い!?

朝霧祈 · 連載中 · 1.0m 文字

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紹介

浜野南は、相沢直希を七年間も追い続けてきた。
だが彼は、冷たく、そして無情だった。
心が折れた南は、大学卒業と同時に海外へと旅立つ。
三年後——。
一流弁護士として再会した二人。
南は、宿命のライバルである彼の胸の中に、わざと腰を下ろした。
「相沢直希……もしかして、不能なの?」
堪忍袋の緒が切れた男は、彼女を抱き上げ、そのままベッドに放り投げる——!
翌朝。
浜野南は涼しい顔で背を向け、言い放った。
「相沢直希、あれは遊びよ。本気にしないでね。」

チャプター 1

浜野南はまた一つ裁判に勝ち、法律事務所の同僚たちとバーで飲んでいた。

酔いが回った頃、隣のボックス席にまさかのライバルが座っているのに気づいた——

相沢直希。国内外で名高い弁護士であり、法曹界でその名を聞けば誰もが震え上がる生きた閻魔。法廷に立って以来、一度の敗訴もない。

そのクソ男は、彼女に高校から大学卒業まで追いかけさせた相手でもあった。

まる七年も追い続けたというのに、彼は相変わらず彼女に冷淡で、無情だった。

浜野南はふいに立ち上がると、ふらつく足取りでそのクソ男の隣へ行き、どさりと彼の膝の上に腰を下ろした!

片手でネクタイを掴み、もう片方の手で彼の腰をがっちりと押さえつける。

「相沢直希……アンタ、ダメなの?」

ソファの背にもたれていた男は、それを止めようともせず、落ち着き払った眼差しで彼女を見つめたまま、何も言わない——

「何も言わないってことは……マジでダメになっちゃった?」彼女は静かに力を込めた。

相沢直希の双眸に異様な光が走り、すぐさま彼女の手首を掴んで引き剥がす。その落ち着いた声には、微かな掠れが混じっていた。

「見栄えを気にしないのか? 君の同僚もいるんだぞ」

ライバル同士である二つの法律事務所の同僚たちは、とっくに目をまん丸くして、ごくりと唾を飲み込んでいた。

浜野弁護士……すげぇ!

「あたしの面子なんて、とっくにアンタのせいで太平洋の藻屑よ。今更どんな見栄えがあるって言うの!」

浜野南はひどく酔っており、恨みがましくそう言うと、彼の首筋にガブリと噛みついた。

高校の同級生も、大学の同級生も、彼女がこのクソ野郎を落とすために大金をはたいた挙句、毛一本すら手に入れられなかったことを知らない者はいなかった。

大学卒業後、彼女は失意のまま海外へ渡り、彼が得意とする分野で完膚なきまでに叩きのめしてやると誓ったのだ。

半年前、彼女が帰国した時には、同じく国内外に名を轟かせ、無敗を誇る著名な弁護士となっていた。

「んっ……」

相沢直希は眉を顰め、大きな手でこの女の後頭部を掴んで引き剥がす。その眼差しは深く、そして何かを堪えているようだった。

「浜野南、君は酔っている。彼らに送ってもらえ」

「いや。アンタが送って!」

浜野南は彼のネクタイを掴んでぐいと引き寄せた。命令口調の中に、どこか甘えるような響きが混じっている。

相沢直希は彼女の手をどけると、ネクタイを少し緩め、何も言わずに彼女の腕を掴んで外へと歩き出した。

残された同僚たちの目は、さらに大きく見開かれた!

法曹界で二人の仲が険悪なのは誰もが知るところ。今夜のこれは一体……?

車に着くや否や、浜野南は彼の首に腕を回してキスをし、その爪先は直接好き勝手に動き始めた——

相沢直希の背中が微かに震える。

彼は彼女の細い腰を掴んで押し退けると、わずかに語調を強めた。「浜野南、セクハラで訴えるぞ?」

「マジで使い物にならないわけ? ま、いっか。やっぱ通りすがりの人で済ませよっと」

浜野南は彼の言葉を無視し、真顔でそう言うと、通りかかった男に手を振った。

「そこのイケメン、ホテル行かない?」

相沢直希は苦々しい顔で彼女を見つめ、その手を抑えつけると、片手で車のドアを開け、少しも優しくなく彼女を車内に放り込んだ。

そして、そのまま車を走らせ自宅へ向かう。

家に入るなり、彼は彼女の白いシャツを引き裂き、彼女は彼のベルトを解き、二人は激しくキスを交わしながらバスルームへと雪崩れ込んだ……。

翌朝。

目を覚ましたばかりの浜野南は、硬直したまま首を巡らせた——

隣には、二本の指に煙草を挟んだ、気怠げな男が座っている。

深い眼差し、通った鼻筋、完璧な弧を描く唇。魅力的な顔立ちであるのに、息苦しくなるほどの威圧感と覇気があった。

頭が一気に冴え渡る。

十年越しに、昨夜あたしはついにこの大仏をモノにしたってわけ?

すっきり!

「おはよう、相沢弁護士」

浜野南は布団を掴んで身を起こすと、普段の弁護士然とした澄まし顔に戻っていた。

「顔を洗ってこい。後で朝食が届く」相沢直希は手元の煙草をそばの灰皿でもみ消した。

「いらないわ。午前中に依頼人と会う予定があるの」

彼女は素っ気なくそう言うと布団を跳ね除け、ベッドから降りようとしたが、ふと目を動かし、ベッドサイドのスマホをひょいと手に取った。その唇の端に、腹黒い笑みが浮かぶ。

「記念に写真撮らない?」

彼の返事を待たず、浜野南は素早くカメラを起動させると、彼の逞しい胸筋に頭を寄せ、得意げな笑みを浮かべてスマホを高く掲げ、「カシャッ」と一枚撮った。

薄いグレーの掛け布団の下、服を着ていない二人が半ば体を隠しており、見る者の想像を掻き立てる。

続いて親友にそれを送り、わざとボイスメッセージでこう言った。

『ねえ、昔あたしと賭けてた連中に言って。さっさと金振り込めって。十年来の利子も忘れずにね』

太平洋まで捨てた面子だ。きっちり元は取らなくては。

相沢直希は彼女の言葉を聞き、双眸に鋭い光を走らせ、笑った……。

「俺は君の賭けの対象だったのか?」

彼女はくるりと向き直り、その引き締まった筋肉に身を寄せると、片手で彼の割れた腹筋の上をくるくると撫でながら、もう一度からかってみたくなった。

潤んだ瞳を上げ、「とっくに知ってたでしょ。何をそんなに驚いてるの?」

「そうだ。昨夜のことは、双方合意の上だし、大人のゲームってことで。責任取ってもらう必要はないから」

十年——彼女は数え切れないほど失意を味わい、彼に傷つけられてきた。頭がおかしくなったって、これ以上彼に媚びへつらうものか。

彼と寝て、そして彼を振る。それがずっと浜野南のやりたかったことだった!

「浜野弁護士はずいぶんとお盛んだな」相沢直希は軽く笑って彼女を一瞥すると、ぐいと突き放した。

彼の顔立ちは息をのむほど美しく、たとえちらりと見られただけでも、浜野南の全身に痺れが走る。

このクソ男、本当に人を誘惑するのがうまい!

突き飛ばされた浜野南は、とっさに両手をベッドについて体を支え、後ろに半ば倒れ込むような体勢になった。黒い長髪が流れ、一糸まとわぬ妖艶な姿、蠱惑的な曲線が、この上なく官能的だった。

男は彼女を上から下まで眺め、心臓が思わず一拍跳ねるのを感じて、眉を顰めた。

「相沢弁護士だって昨夜は楽しんだでしょ? もしかして、あたしのこと好きだから寝たの?」

彼女は口から出任せにそう問いながら、軽くウェーブのかかった長い髪をかき上げ、床に落ちていたシャツと下着を拾い上げると、慌てず騒がず身に着け始めた。

そのゆっくりとした一つ一つの動作は、明らかに彼を挑発するものだった。

「俺が君を好きになるだと?」相沢直希は彼女をちらりと一瞥した。その横顔は氷のように冷たい。

浜野南は彼の答えに全く驚かなかったが、まあどうでもいい。今回は自分から彼を振ったのだから!

その時、彼女のスマホが「ピコン、ピコン」と立て続けにメッセージの着信を告げた。手に取って見ると、親友からの連投だ。

『マジで相沢弁護士と寝たの?』

『十年かけても落とせなかったのに、どうやって急に落としたわけ?』

『早く教えてよ、彼のテクはどうだった? どんな体位だったかシェアして!』最後にはいやらしいスタンプが一つ。

浜野南は素早く彼女に数文字返した。『あとで話す』

その頃、相沢直希のスマホも「ピコン、ピコン」と鳴り止まず、手に取ってLIMEを開くと、高校の同級生グループと大学の同期グループが爆発していた。

誰もが驚きのメッセージを送ってくる。

『浜野南が相沢弁護士を食ったってマジ?』

浜野南はグループのメッセージを見て、少し固まった。これほど大きな反響を呼ぶとは思っていなかったのだ。

幸い、この二つのグループは特に親しい友人だけで、それぞれ二十人から三十人程度しかいない。

彼女はスマホを手に取り、真っ先に返信した。『ちょっと寝てみただけ。遊びよ、遊び。あたしと賭けてた人は、自主的に送金よろしく』

相沢直希は彼女の返信を見て、切れ長の目を細めて笑みを浮かべた。だが、彼女を見つめるその琥珀色の瞳は、極限の冷たさを映し出していた。

浜野南は彼を一瞥し、背筋に突然ぞくりと悪寒が走った……。

『お前が相沢弁護士と二度目は寝れない方に賭ける。賭け金は倍だ』

大学のグループのメンバーが全員その言葉をコピーし、狂ったように「私もそう思う」を付けていく!

『二度目どころか三度目だって寝れるわよ。賭けたい人は金を用意しときなさい!』

浜野南は強気にそう返した。こんな面子を賭けた場面で、引くわけにはいかない!

相沢直希は彼女を見て、さらに笑みを深めた。しかしその目は、まるで人を丸呑みにしてしまいそうなほど恐ろしい!

彼の親友が突然会話に割って入ってきた。

『相沢、この間ある弁護士を刑務所に送ったばっかだぜ。懲役20年! 浜野弁護士、ご武運を』

浜野南はその親友の言葉を見て、ベッドの上でまた煙草に火をつけた男に目をやった。男は深く一口吸い込み、煙の向こうの表情からは喜怒を読み取れない。

彼女は眉をくいと上げ、毅然と返信した。

『そう。相沢弁護士と法廷でご一緒できるのを楽しみにしてるわ』

そう言うと、彼女はもうスマホを見ず、ベッドの上の男に笑顔で手を振った。

「相沢弁護士、それじゃあ失礼するわ。昨夜はお疲れ様。ゆっくり休んでね」

相沢直希は薄く笑った。二本の指に挟まれた煙草が、ぐしゃりと潰れていた!

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しかし、次に目を覚ますと、そこは見覚えのある「19歳の誕生日パーティー」の会場。
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(……でも、もう私は、あの頃の愚かな人形じゃない)

奪われた人生も、向けられた悪意も、そのすべてを覚えている。
今度は、私が奪い返す番。
裏切り者たちに、地獄以上の絶望を――たっぷり利子を付けて、返してあげる。