彼女を選ぶ?私は生まれ変わる

彼女を選ぶ?私は生まれ変わる

大宮西幸 · 完結 · 27.1k 文字

737
トレンド
4k
閲覧数
221
追加済み
本棚に追加
読み始める
共有:facebooktwitterpinterestwhatsappreddit

紹介

倉庫で縛られていることに気づいた瞬間、私はまだ愚かにも松原望が助けに来てくれると期待していた。4年間——私は彼のために数え切れないシャツを洗い、無数の論文を書き、さらには他の女の子を追いかけるのを手伝ってきた。みんなは私のことを恋煩いだと言ったが、私は彼の心の中に自分の居場所があると信じていた。

しかし彼はそこに立ち、藤森映美を指さして「僕は彼女を選ぶ」と言った。ナイフが私の胸を貫いた時、感じたのは果てしない後悔だけだった。

目が覚めると、なぜか大学四年生の初日に戻っていた!さらに衝撃だったのは、私の救世主が松原望ではなく、バイクに乗った入れ墨の男だったと知ったこと。偽のヒーローはまだ王子様のふりをしている一方で、本当の救助者は...どこに?

今度こそ、絶対に同じ罠には落ちない!

チャプター 1

 ロープが手首に痛々しく食い込み、カビと錆の黴臭い匂いが廃倉庫に充満していた。なんとか目を開けようともがくと、視界が徐々にはっきりしてくる。

 すぐ隣には、同じように椅子に縛り付けられた藤森映美がいた。頬には涙の跡がまだ残り、どうしようもなく無力に見える。彼女を慰めようとしたが、自分の口がダクトテープで塞がれていることに気づいた。

「目が覚めたか?」しわがれた声が正面から聞こえた。

 いかつい顔つきの屈強な誘拐犯がナイフを弄んでいる。その刃は、薄暗い光の中で不気味に煌めいていた。

「お前の彼氏ももうすぐ来るはずだ」男は黄ばんだ歯を見せてニヤリと笑う。「お前を十分に愛してるといいな」

 心臓が激しく高鳴った。

 望は絶対に助けに来てくれる。来てくれるはず!

 四年間。丸々、四年間も。大学一年生の時のあの自動車事故で、望が私を死の淵から引き戻してくれた。その瞬間から、彼が私の世界のすべてになったのだ。

 彼のために洗濯をし、食事を作り、レポートを代筆した。彼が他の女の子を口説く手伝いさえした。みんなは私のことを都合のいい女だと言ったけれど、気にしなかった。だって、望の心の中のどこかには、私のための場所があると信じていたから。

 最初に彼と出会ったのは私だ。大学の四年間、ずっと一緒に過ごしたんだから。

 倉庫の扉がこじ開けられる音で、私の記憶は中断された。

「千鶴! 映美!」

 望の声! 本当に来てくれた!

 必死にもがいて彼の方を見ようとすると、涙が瞬時に込み上げてきた。やっぱり! 望が私を見捨てるはずがないって、わかってた!

「動くな!」誘拐犯が立ち上がり、ナイフを映美の喉元に突きつけた。「一歩でも近づいてみろ、こいつを殺すぞ!」

 望は立ち止まり、両手を上げた。私が買ってあげた白いシャツを着ていて、彼は格別に格好良かった。こんな危険な状況でも、私の心臓は高鳴りを抑えられない。

「何が望みだ? 金か? 金ならくれてやる」望の声は、いつものように落ち着いていて、頼もしかった。

 誘拐犯は下品に笑った。「金? 坊や、俺たちは金が目当てじゃねえんだよ」その表情が険しくなる。「復讐だ。四年前、お前の親父の会社に俺たちは潰された。そのツケを払ってもらう時が来たんだ」

「それはただのビジネス上の――」

「黙れ!」誘拐犯はナイフを振り回した。「今から、お前に選択肢をやろう」

 彼は映美と私を指差した。「助けられるのは一人だけだ。選べ、金持ちの坊ちゃんよ」

 え?

 頭の中が真っ白になった。一人を選ぶ? それって、どういう意味?

「時間はねえぞ。さっさと選べ!」別の誘拐犯が苛立ったように吠えた。

 私は必死に望を見つめた。期待に満ちた瞳で。テープで口は塞がれていても、私の表情を読み取ってくれると信じていた。

 私を選んで、望! 私を! あなたのために、あんなに尽くしてきた。四年間も、ずっとあなたを愛してきた。私の青春のすべてを捧げたんだよ。あなたが私以外の人を選ぶなんて、ありえないよね?

 時が止まったかのようだった。

 望の視線が、映美と私の間を行き来する。彼の顔は青ざめ、額には汗が玉のように浮かんでいた。

 そして、彼は手を上げた。

 その指が、ゆっくりと向けられたのは……。

「こっちを選ぶ」

 映美?

 嘘、ありえない!!!

 望は映美を指差した。その声は穏やかだったが、私には雷に打たれたような衝撃だった。「映美を選ぶ。……千鶴、すまない」

 すまない?

 私は信じられないという思いで彼を見つめ、今聞いたことをまったく理解できなかった。

「望くん……」映美の目からたちまち涙が溢れ、声が震える。「怖いよぉ……」

「大丈夫だ、俺がついてる」望の声は信じられないほど優しくなった――私が今まで一度も聞いたことのない、甘い響きだった。「誰にも映美ちゃんを傷つけさせたりしない」

 映美ちゃん?

 いつ、彼が私をそんな風に呼んだことがあった?

 誘拐犯は満足げに頷いた。「いい選択だ。賢い男だな」彼は映美のロープを解くと、悪意に満ちた目で私を見た。「こいつは……連れて行け」

 いや!

 私は必死にもがき、声を出そうとし、望になぜなのかと問い質したかった。けれどテープはきつすぎて、くぐもった音しか出せない。

 二人の誘拐犯が、私を倉庫の奥へと乱暴に引きずっていく。私は望と映美を振り返った。彼がまるで磁器でも扱うかのように、慎重に彼女の手首からロープを解いているのが見えた。

「もう終わりだ。大丈夫」望は優しく映美を抱きしめ、その背中をそっと撫でた。「もう誰にも君を傷つけさせない」

 映美は彼の胸に寄りかかり、すすり泣いた。「望くん、もう二度と会えないかと思った……」

「絶対にない。そんなことは絶対にない」望は彼女の頭のてっぺんにキスをした。「映美、愛してる」

 愛してる。

 彼は、愛してると言った。

 映美に。

 私には、一度も言ってくれなかったのに。

 倉庫の隅は暗く、冷たかった。私は地面に乱暴に投げ出され、全身に痛みが走った。

「可愛い子ちゃん、どうせ死ぬんだ。その前に少し楽しもうじゃないか」誘拐犯の手が私に伸びてきた。

 必死に身をかわそうとしたが、縛られていて動けない。

 倉庫の向こうから、まだ望が映美を慰める声が聞こえてくる。「怖がらなくていい。もうすぐ家に帰れる。俺が一生、君を守るから……」

 一生。

 彼は、一生、映美を守る。

 じゃあ、私は?

 四年間も彼の服を洗い続けた私は? 彼のために数えきれないほどのレポートを書いた私は? 彼を自分の世界のすべてにしてきた私は?

 私って、彼にとって何だったの?

 ナイフが体に突き刺さった時、その痛みで意識を失いかけた。

 血。たくさんの血。

 命がゆっくりと流れ出ていくのを感じた。

「のぞむ……」最後の力を振り絞って彼の名前を呼ぼうとしたが、声はあまりにも弱く、自分でも聞き取れなかった。

 どうして……どうして、私を愛してもいない人のために、一番美しい四年間を無駄にしてしまったんだろう?

 どうして、こんなに馬鹿だったんだろう?

 意識が薄れていく中、望の優しい声が聞こえた。「映美、帰ったら結婚しよう……」

 結婚……

 彼らは、結婚する……

 そして私は、死んでいく。

 なんて皮肉なの。

 私は目を閉じ、涙が頬を伝った。

 もし来世があるなら……絶対に……絶対に、望みたいな人には二度と恋をしない……

「あっ!」

 私は息を切らしながら、勢いよく身を起こした。

 え? 私、死んだんじゃなかったの?

 カーテンの隙間から太陽の光がベッドに差し込み、部屋はジャスミンの微かな香りに満ちている。ここは……私のアパートの部屋?

 慌てて壁に貼っていたカレンダーを見た。そこにははっきりとこう書かれていた――九月二十五日。

 九月二十五日? 大学四年生の初日?

 震える手で胸に触れる。傷一つなく、無事だった。

 夢だったの?

 いや、あまりにもリアルすぎる。あの裏切られた感覚、あの絶望感――夢が生み出せる感情じゃない。

 私は戻ってきたんだ。

 本当に、戻ってきた! 一年前に。

 私は深呼吸をして、拳を握りしめた。

 今度こそ、絶対に同じ過ちは繰り返さない。

 望、この人生では、あなたのために一秒だって無駄にしたりしないから!

最新チャプター

おすすめ 😍

偽物令嬢のはずが、実家はまさかの兆円財閥!

偽物令嬢のはずが、実家はまさかの兆円財閥!

156.7k 閲覧数 · 連載中 · 蛙坂下道
中島夏美は中島家で十八年間お嬢様として過ごしてきた。聡明で向学心に富み、W市の令嬢の鑑として、中島家の名声を大いに高めた。
しかし、成人を迎える矢先に、自分が両親の実の娘ではないと告げられた。
生まれた時に、取り違えられていたのだ!
中島家はすぐに実の娘、中島結子を探し出した。
中島結子は表向きはか弱く善良だが、裏ではことあるごとに彼女を陥れた。
 例えば今回、中島夏美が水に落ちたのも中島結子が仕組んだことだった。
前の人生では、彼女は本当に中島結子が過失でやったのだと信じ、あっさりと許してしまった。
まさか、中島結子がその後、ますますエスカレートしていくとは。
中島夏美が持っていたすべて――家族、友人、仕事、チャンス。
彼女はそれを破壊し、奪い取ろうとした!
不倫夫を捨てた夜、私は新しい彼に抱かれる

不倫夫を捨てた夜、私は新しい彼に抱かれる

165.9k 閲覧数 · 連載中 · 七海
初恋から結婚まで、片時も離れなかった私たち。
しかし結婚7年目、夫は秘書との不倫に溺れた。

私の誕生日に愛人と旅行に行き、結婚記念日にはあろうことか、私たちの寝室で彼女を抱いた夫。
心が壊れた私は、彼を騙して離婚届にサインをさせた。

「どうせ俺から離れられないだろう」
そう高をくくっていた夫の顔に、受理された離婚届を叩きつける。

「今この瞬間から、私の人生から消え失せて!」

初めて焦燥に駆られ、すがりついてくる夫。
その夜、鳴り止まない私のスマホに出たのは、新しい恋人の彼だった。

「知らないのか?」
受話器の向こうで、彼は低く笑った。
「良き元カレというのは、死人のように静かなものだよ?」

「彼女を出せ!」と激昂する元夫に、彼は冷たく言い放つ。

「それは無理だね」
私の寝顔に優しくキスを落としながら、彼は勝ち誇ったように告げた。
「彼女はクタクタになって、さっき眠ってしまったから」
山奥に置き去りにされたので、夫も息子も捨てて「天才科学者」に戻る

山奥に置き去りにされたので、夫も息子も捨てて「天才科学者」に戻る

111.7k 閲覧数 · 連載中 · 68拓海
家族でのキャンプ中、彼女は山奥に一人、置き去りにされた。
夫と息子が、怪我をした「あの女」を病院へ運ぶために、彼女を見捨てて車を出したからだ。

命からがら自力で帰宅した彼女を待っていたのは、同じく家で放置され、怯えていた幼い娘の姿だった。
その瞬間、彼女の中で何かが壊れ、そして決意が固まる。

「あなたたちには失望しました。離婚させていただきます」

夫と、彼に懐く息子に別れを告げ、彼女は家庭という檻を出た。
世間は彼女を「哀れなバツイチ」と笑うかもしれない。
だが、誰も知らなかった。彼女がかつて、科学界で名を馳せた稀代の天才研究者であることを。

あるベンチャー企業の社長にその才能を見出された彼女は、夢の技術「空飛ぶ車」の開発プロジェクトを主導することに。
かつての夫が復縁を迫り、愛人が卑劣な罠を仕掛けてきても、もう彼女は止まらない。

愛する娘を守るため、そして自分自身の輝きを取り戻すため。
捨てられた妻の、華麗なる逆転劇が今、始まる!
社長、奥様が亡くなりました。ご愁傷様です

社長、奥様が亡くなりました。ご愁傷様です

156.6k 閲覧数 · 連載中 · 青凪
お金と特権に囲まれて育った私。完璧な人生に疑問を持つことすらなかった。

そんな私の前に彼が現れた―
聡明で、私を守ってくれる、献身的な男性として。

しかし、私は知らなかった。
私たちの出会いは決して偶然ではなかったことを。
彼の笑顔も、仕草も、共に過ごした一瞬一瞬が、
全て父への復讐のために緻密に計画されていたことを。

「こんな結末になるはずじゃなかった。お前が諦めたんだ。
離婚は法的な別れに過ぎない。この先、他の男と生きることは許さない」

あの夜のことを思い出す。
冷水を浴びせられた後、彼は私に去りたいかと尋ねた。
「覚えているか?お前は言ったんだ―『死以外に、私たちを引き離せるものはない』とね」

薄暗い光の中、影を落とした彼の顔を見つめながら、
私は現実感を失いかけていた。
「もし...私が本当に死んでしまったら?」
溺愛令嬢の正体は、まさかの霊能界トップ!?

溺愛令嬢の正体は、まさかの霊能界トップ!?

205.6k 閲覧数 · 連載中 · 朝霧祈
原口家に取り違えられた本物のお嬢様・原田麻友は、ようやく本家の原田家に戻された。
──が、彼女は社交界に背を向け、「配信者」として自由気ままに活動を始める。
江城市の上流社会はこぞって彼女の失敗を待ち構えていた。
だが、待てど暮らせど笑い話は聞こえてこない。
代わりに、次々と大物たちが彼女の配信に押しかけてくるのだった。
「マスター、俺の命を救ってくれ!」──某財閥の若社長
「マスター、厄介な女運を断ち切って!」──人気俳優
「マスター、研究所の風水を見てほしい!」──天才科学者
そして、ひときわ怪しい声が囁く。
「……まゆ、俺の嫁だろ? ギュってさせろ。」
視聴者たち:「なんであの人だけ扱いが違うの!?」
原田麻友:「……私も知りたいわ。」
転生して、家族全員に跪いて懺悔させる

転生して、家族全員に跪いて懺悔させる

247k 閲覧数 · 連載中 · 青凪
婚約者が浮気していたなんて、しかもその相手が私の実の妹だったなんて!
婚約者にも妹にも裏切られた私。
さらに悲惨なことに、二人は私の手足を切り落とし、舌を抜き、目の前で体を重ね、そして私を残酷に殺したのです!
骨の髄まで憎い...
しかし幸いなことに、運命の糸が絡み合い、私は蘇ったのです!
二度目の人生、今度は自分のために生き、芸能界の女王になってみせる!
復讐を果たす!
かつて私をいじめ、傷つけた者たちには、十倍の報いを受けさせてやる...
出所したら、植物状態の大富豪と電撃結婚しました。

出所したら、植物状態の大富豪と電撃結婚しました。

169.4k 閲覧数 · 連載中 · 青凪
5年前、私は誰かの身代わりとなり、無実の罪で投獄された。
出所すると、母親は私が獄中で産んだ二人の子供を盾に、植物状態にある億万長者との結婚を強いる。
時を同じくして、その悲劇の大富豪もまた、家族内での権力闘争の渦中にいた。

街では植物状態の男が若い花嫁とどう初夜を過ごすのかと噂される中、この元囚人が並外れた医療技術を秘めていることなど、誰も予想だにしなかった。
夜が更け、無数の銀鍼(ぎんしん)が打たれた男の腕が、静かに震え始める…

こうして、元囚人の彼女と植物状態の夫との、予期せぬ愛の物語が幕を開ける。
さようなら、愛してくれない家族たち。地味な専業主婦は研究界の女王へと覚醒する

さようなら、愛してくれない家族たち。地味な専業主婦は研究界の女王へと覚醒する

141.1k 閲覧数 · 連載中 · 86拓海
「君よりも、彼女のほうが母親にふさわしい」
愛する夫と子供たちにそう言われ、私は家庭内での居場所を失った。
六年間、身を粉にして尽くしてきた日々は、何の意味もなかったのだ。

絶望の中で目にしたのは、かつて母が手にした科学界の最高栄誉であるトロフィー。
その輝きが、私に本来の自分を思い出させた。

私はエプロンを脱ぎ捨て、白衣を纏う。
もう誰かの妻でも、母でもない。一人の科学者として、世界を驚かせるために。

数々の賞を総なめにし、頂点に立った私を見て、元夫は顔面蒼白で崩れ落ちた。
震える声で私の名前を呼び、足元に縋り付く彼。

「行かないでくれ……君がいないと、俺は……」

かつて私を見下していたその瞳が、今は絶望と後悔に染まっていた。
社長、突然の三つ子ができました!

社長、突然の三つ子ができました!

73.8k 閲覧数 · 連載中 · キノコ屋
五年前、私は継姉に薬を盛られた。学費に迫られ、私は全てを飲み込んだ。彼の熱い息が耳元に触れ、荒い指先が腿を撫でるたび、震えるような快感が走った。

あの忌まわしい夜から逃げるように去った私だったが、ほどなくして三つ子を妊娠していることに気付く。

五年後、医療界の新星として戻ってきた私は、継母、継姉、実の父へ全ての仕返しを誓う。

その時、彼が現れた。三人の小さな自分そっくりの顔をじっと見つめながら、優しく「パパ」と呼ぶよう子供たちを誘う彼。

ふとシャツのボタンを外し、悪戯っぽく笑って言った――

「どうだい、あの夜の熱をもう一度味わってみないか?」
不倫夫を捨て、私は大富豪の妻になる

不倫夫を捨て、私は大富豪の妻になる

91.8k 閲覧数 · 連載中 · 七海
人生最良の日になるはずだった、結婚式当日。
新郎の車から出てきたのは、見知らぬ女の派手なレースの下着だった。

しかも、その布切れにはまだ。生々しい情事の痕跡が残されていた。

吐き気がするほどの裏切り。
幸せの絶頂から地獄へと突き落とされた私。

けれど、泣き寝入りなんてしてやらない。
私はその場でウェディングドレスの裾を翻し、決意した。

「こんな汚らわしい男は捨ててやる」

私が選んだ次の相手は、彼など足元にも及ばない世界的な億万長者で?
逃げる秘書の資産は三千億!?急げ、社長!

逃げる秘書の資産は三千億!?急げ、社長!

73.1k 閲覧数 · 連載中 · 神楽坂奏
十年前、中林真由の母親が腎臓移植を必要としたが、家には手術費を工面する金がなく、挙句の果てに家まで叔父一家に乗っ取られた。
少しでも多くのお金を稼ぐため、彼女は高級クラブでウェイトレスとして働き始めた。
女があまりに美しく、誰も守ってくれる者がいない時、その美しさは原罪となる。
初出勤の日、彼女は危うく猥褻行為の被害に遭いかけた。
男たちが彼女を取り囲み、卑猥な視線をその身に注ぐ。
クラブの金持ちたちは、彼女のような世間知らずの子羊を見つけ出すのが実にうまかった。
彼女が最も惨めなその時、今野敦史が現れた。
この十年、彼女はずっと今野敦史の傍にいた。
友人たちも、家族も、皆が今野敦史を知っていて、二人が付き合っていると思い込んでいる。
でも、今まで彼の周りには女が絶えなかったじゃない。それが今、「ついに運命の相手を見つけた」なんて言ってるの。
今、ようやく彼から離れる機会を得たというのに、どうして手放せようか。
天使な双子の恋のキューピッド

天使な双子の恋のキューピッド

87.3k 閲覧数 · 連載中 · 鯨井
妊娠中の私を裏切った夫。不倫相手の策略に陥れられ、夫からの信頼も失い、耐え難い屈辱を味わった日々...。

しかし、私は決して諦めなかった。離婚を決意し、シングルマザーとして懸命に子育てをしながら、自分の道を切り開いていった。そして今や、誰もが認める成功者となった。

そんな時、かつての夫が後悔の涙とともに現れ、復縁を懇願してきた。

私の答えはただ一言。
「消えなさい」