不治の病にかかった後、私は諦めることにした

不治の病にかかった後、私は諦めることにした

きりゅう りんか · 連載中 · 256.1k 文字

483
トレンド
2.1k
閲覧数
51
追加済み
本棚に追加
読み始める
共有:facebooktwitterpinterestwhatsappreddit

紹介

私の名前は夏目南。脳腫瘍と診断されたその日、同時に妊娠していることが判明した。けれど、秘密裏に結婚した夫・周防律は、初恋の相手を家に迎え入れることに夢中で、私がとっくに崩壊寸前だったことになど、まるで気づいていなかった。

その夜、彼は私を組み敷き、冷笑を浮かべてこう吐き捨てた。
「俺がお前に触れもしないで、どうやって子供ができるって言うんだ?」

あの瞬間から、私は彼の愛をもう一切求めないと決めた。私は再び業界の舞台に立ち、再びその頂点で輝きを放った。そして周防律もようやく気づいたのだ——三年もの間、自分が無視し、埋もれさせてきた「私」という存在に。

しかし、彼の心の中にいる江村茜が一体のロボットを携えて現れた。その設計思想は、私の作品と驚くほど酷似していた。これは彼女の才能ゆえの偶然なのか、それとも意図的な盗用なのか?

私の命はすでにカウントダウンに入っている。この業界最高峰のサミットでの最終対決——最後まで立っていられるのは、カイラが巧みに織り上げた嘘か、周防律の遅すぎる果てしない後悔か、それとも私自身か

チャプター 1

「夏目さん――頭の中のこれ、場所がよくありません。手術の難易度が高い。それに、保存療法でも手術でも……いまお腹にいる赤ちゃんは、残念ですが残せません。できればご家族も一緒に、もう一度いらしてください」

医師の言葉は、鈍い鉄槌みたいに胸の奥を叩き潰した。まるでこれからの人生に先回りして、死の烙印を押されたかのように。

手にした検査結果を見つめながら、夏目南は、泣けばいいのか笑えばいいのか分からなくなる。

――やっと、妊娠できたのに。

――その瞬間に、脳腫瘍だなんて。

平らな下腹にそっと触れる。来るはずのなかった命が、唐突にそこにいる。

脳腫瘍……?

ぽたり。ようやく一粒の涙が目尻から落ちた。

母も脳腫瘍だった。誰にも弱さを見せたくない人で、痛みが襲ってきた夜、睡眠薬を一瓶まるごと飲んだ。死で、最後の体面を守ったのだ。

――じゃあ、私は?

医師の前で、震える声で尋ねた。あと、どれくらい生きられますか、と。

医師は小さくため息をつき、静かに告げる。

「妊娠と治療は両立できません。どうしてもお子さんを残すなら……三か月が限界です。夏目さん、ご家族を連れてきてください。決断のときです」

三か月。

以前なら、三か月なんて長いと思っただろう。けれど今は短すぎた。お腹の子が育ちきるには足りない。自分の“その後”を整えるにも、足りない。

じわり、と頭が疼く。夏目南は待合の長椅子に腰を下ろし、スマホの画面を点けては消し、消しては点けた。

周防律は、仕事中に連絡されるのを嫌う。

それでも――病気は、さすがに“大事”じゃないの?

発信ボタンを押す前に、着信が鳴った。営業部の佐藤だ。

「夏目様! ヒロトグループの大崎様、会議室でもう1時間待ってます! 今日は戦略調達契約の最終サインで……戻れますか?」

焦りが声に滲んでいた。

夏目南は崩れそうな心を押し込め、平静を装って聞く。

「周防様は? 今日サインだって分かってたよね。どうして大崎様をそんなに待たせるの?」

「……周防様、今日は会社に来てません」

来てない?

病院へ向かう前、周防律は「仕事が忙しい」と言った。会社にも行っていないなら、どこへ――。

すぐに電話をかける。出たのは、距離のある冷たい声。

「……用?」

夏目南は必死に明るい声を作った。

「いま、どこにいるの?」

「俺がどこにいるか、お前に報告しないといけないのか?」

その瞬間、通話口に空港アナウンスが流れ込んだ。

『お迎えのお客様にご案内いたします。7765便はただいま到着いたしました。到着ロビーにてお待ちください――』

夏目南の胸の奥がきしむ。

「空港? 大崎様が契約に来てる。昨日、言ったよね」

苛立ちが抑えきれず、声が硬くなる。あの契約がどれほど重要か、周防律が知らないはずがない。なのに顧客を放置して、空港で誰を迎えている?

「契約は後でいい。こっちは用がある。帰ってから話す」

周防律の声は露骨に不機嫌だった。

「そんな大事な契約を――」

言い終える前に、ツーツー……と無情な通話終了音。

強引で、独裁的で。――いつもの周防律。

夏目南はすぐにアシスタントへメッセージを送った。

『何があっても大崎様をつなぎ止めて。今すぐ戻る。30分で着く』

返信は速かった。

『夏目様……もう急がなくて大丈夫です。大崎様、帰られました』

夏目南は大崎の番号へ何度もかけた。だが、すべて拒否。

――本気で怒らせた。

スマホを見つめたまま、夏目南は怒りで笑いそうになった。

何がそんなに大事で、数千万規模の案件を放って空港まで行ったのか。

そう思った矢先、ニュース通知が目に入った。周防律が映っている。

空港で抱き合う15秒の動画。金融ニュースの見出しにまで上がっていた。

周防律の腕の中には、波打つ長い髪を肩に流した背の高い女。身体のラインはしなやかで、顔がはっきり見えなくても美人だと分かる。

……顔を見るまでもない。

その女を、夏目南はよく知っている。

周防律の高嶺の花。大学時代から卒業まで甘い恋愛を続け、周囲の誰もが卒業したら結婚すると信じていた。――あの“変数”が現れるまでは。

その変数が、夏目南だった。

夏目南は深く息を吐く。

周防律は、夏目南が彼の人生を壊したと決めつけている。

じゃあ、私の人生は?

三年間の秘密婚。

最高研究機関のオファーも、海外研修のチャンスも、好きだった仕事さえも――手放した。

なのに周防律は、それを“当たり前”として受け取り、彼女が最初から何も借りていないことを、忘れたふりをする。

腹に触れた瞬間、夏目南の頭の中が冷たく冴えた。

――この子は、歓迎されていない。

検査結果の紙を二枚、きっちり折りたたんでバッグに入れる。

父親である周防律には知る権利がある。

話さなければならない。ちゃんと。

周防律が帰宅したのは深夜だった。

初めて、鍵の音がしても夏目南は迎えに行かなかった。

扉を開けた周防律は濃い酒の匂いをまとい、乱暴にネクタイを外してベッドの端へ放り投げた。目つきは苛立ちで荒れている。

「まだ寝てないのか」

夏目南は眉をひそめる。

「ずっと待ってた」

返ってきたのは、心底どうでもよさそうな薄笑い。

「お前って、そういう“自分に酔う行動”好きだよな」

「話があるの」夏目南は耐えるように言った。「ケンカしたくない」

周防律はネクタイを緩め、上着も投げ捨てる。口元に嘲り。

「お前、子どもが欲しいだけだろ。ロボットみたいに毎日タイミング計算して、俺を呼び出してヤらせてさ。疲れないのか?」

夏目南は口を開いた。――でも、言葉が出なかった。

苦さが胸に広がる。

取引みたいな結婚で、本気になったほうが負けだ。

何度もそう言い聞かせてきたのに。

黙ったままの夏目南に、周防律は鼻で笑い、ぐい、と距離を詰めた。

押し倒され、唇が落ちてくる。

強い酒の匂い。硬く熱いものが身体を押し付けてくる。

その瞬間、夏目南は顔を背けて避けた。

周防律の目から酒気が少し引き、声が氷みたいに冷える。

「なに? 触らなきゃ子ども作れないだろ。子どもがなきゃ、お前は“周防奥様”の座にしがみつけない」

「……要らない」

夏目南は力なく言い、手で彼を押しのけた。

周防律はゆっくり起き上がり、目を細めて笑った。

「夏目南、言ったな。あとで爺さんに聞かれても、俺が協力しなかったとか言うなよ?」

夏目南は乱れた寝間着を整え、いつもの我慢強さを捨てた。

「周防律。空港にいた理由、説明して。何千万の契約を放り出してまで迎えに行くほど大事な相手って誰?」

周防律の顔には、バレた気まずさなんて欠片もない。

ネクタイを乱暴に引き抜き、薄く嗤う。目は冷え切ったまま。

「嫉妬? お前にそんな資格ある?」

「仕事の話をしてるの」夏目南は引かない。

周防律は馬鹿にしたように笑う。

「お前、本気で自分を周防奥様だと思ってるのか? 会社のことにそんな必死でさ」

夏目南は眉を寄せた。話が通じない。

「じゃあ、どうしろって言うの?」

公表していないだけで、結婚は結婚だ。

周防律は腰をかがめ、上から見下ろす。

「三年前、お前の家族が揃ってお前を俺のベッドに“差し出した”時点で分かってただろ。お前は俺のところで、永遠に周防奥様にはなれない」

その一言が、心臓を針で抉ったみたいに痛い。

三年前。

周防律の中では、あの出来事は一度も終わっていなかった。

でも、縛られていたのは彼だけじゃない。

夏目南は目を閉じる。そこにいるのは、どうしようもなく孤独な自分だ。関係を修復しようと必死だったのに、周防律は凍りついた距離で突き放し続けた。

「夏目南、子どもをやれば、俺を解放してくれるのか?」

周防律がまた覆いかぶさってくる。両手首を掴まれ、動けない。

夏目南の中で、何かが弾けた。

触底したバネが跳ね返るように。

彼女は全身の力を込めて、脚を振り上げ――周防律の股間へ、容赦なく蹴り込んだ。

最新チャプター

おすすめ 😍

マフィア姫の帰還

マフィア姫の帰還

50.2k 閲覧数 · 完結 · Tonje Unosen
タリアは何年ものあいだ、母と義理の妹、そして継父と暮らしてきた。だがある日、ついにそこから逃げ出すことに成功する。

ところがその直後、自分にはまだ外に家族がいるのだと知る。そして本当に自分を愛してくれる人たちが大勢いることも――そんなものは今まで感じたことがなかった。少なくとも、彼女の記憶にあるかぎりでは。

タリアは人を信じることを学ばなければならない。新しくできた兄たちにも、ありのままの自分を受け入れてもらわなければならないのだ。
社長の可愛い若妻

社長の可愛い若妻

10.6k 閲覧数 · 連載中 · 月島 ことね
丸5年もの間、私はすべてを捧げて林翔太を深く愛してきた。しかし、私たちの記念パーティーの夜、彼が新入りの秘書とキスしている現場を目撃してしまう。その瞬間、私の恋の魔法は完全に解けた。

愛に絶望した私は、お互いの利益のための「契約結婚」に同意する。てっきり、悪名高いプレイボーイの蒼井翼と結婚するものだと思っていた。ところが、書類にサインする瞬間、婚姻届に書かれていた名前は――蒼井沢言。誰もがその名を聞くだけで震え上がり、「地獄の帝王」と恐れられる冷酷な巨大財閥のトップだった。

彼は私に数々の価値連根のジュエリーを贈り、私の敵をすべて排除し、世のあらゆる嵐から守ってくれた。けれど、「愛している」という言葉だけは、一度も口にしなかった。

しかしある夜、彼は私を壁に押し付け、熱い吐息を肌に吹きかけながら、低く掠れた声で囁いた。
「音羽、俺をいつまで待たせるつもりだ?」

――この結婚は、決して偶然などではなかった。最初からすべて、彼が仕組んだ「執念の計画」だったのだ。
令嬢は離婚を機に大富豪への道を歩む

令嬢は離婚を機に大富豪への道を歩む

796.6k 閲覧数 · 連載中 · 蜜柑
天才陰陽師だった御影星奈は、かつて恋愛脳のどん底に落ち、愛する男のために七年もの間、辱めに耐え続けてきた。しかしついに、ある日はっと我に返る。
「瀬央千弥、離婚して」
周りの連中はこぞって彼女を嘲笑った。あの瀬央様がいなくなったら、御影星奈は惨めな人生を送るに決まっていると。
ところが実際は――
財閥の名家がこぞって彼女を賓客として招き入れ、トップ俳優や女優が熱狂的なファンに。さらに四人の、並々ならぬ経歴を持つ兄弟子たちまで現れて……。
実家の御影家は後悔し、養女を追い出してまで彼女を迎え入れようとする。
そして元夫も、悔恨の表情で彼女を見つめ、「許してくれ」と懇願してきた。
御影星奈は少し眉を上げ、冷笑いを浮かべて言った。
「今の私に、あなたたちが手が届くと思う?」
――もう、私とあなたたちは釣り合わないのよ!
不倫夫を捨て、私は大富豪の妻になる

不倫夫を捨て、私は大富豪の妻になる

318.7k 閲覧数 · 連載中 · 七海
人生最良の日になるはずだった、結婚式当日。
新郎の車から出てきたのは、見知らぬ女の派手なレースの下着だった。

しかも、その布切れにはまだ。生々しい情事の痕跡が残されていた。

吐き気がするほどの裏切り。
幸せの絶頂から地獄へと突き落とされた私。

けれど、泣き寝入りなんてしてやらない。
私はその場でウェディングドレスの裾を翻し、決意した。

「こんな汚らわしい男は捨ててやる」

私が選んだ次の相手は、彼など足元にも及ばない世界的な億万長者で?
転生して、家族全員に跪いて懺悔させる

転生して、家族全員に跪いて懺悔させる

333.1k 閲覧数 · 連載中 · 青凪
婚約者が浮気していたなんて、しかもその相手が私の実の妹だったなんて!
婚約者にも妹にも裏切られた私。
さらに悲惨なことに、二人は私の手足を切り落とし、舌を抜き、目の前で体を重ね、そして私を残酷に殺したのです!
骨の髄まで憎い...
しかし幸いなことに、運命の糸が絡み合い、私は蘇ったのです!
二度目の人生、今度は自分のために生き、芸能界の女王になってみせる!
復讐を果たす!
かつて私をいじめ、傷つけた者たちには、十倍の報いを受けさせてやる...
未熟

未熟

4.6k 閲覧数 · 連載中 · ほしの なお
結婚3周年の日、見知らぬ相手からのメッセージが私の命を救い、同時に完璧だった結婚生活を木端微塵に砕いた。夫は親友と不倫し、義母は犯罪組織を牛耳る黒幕だった。
嘘の巣窟に囚われた私は、冷徹で権力を持つ弁護士にすがり、復讐を誓う。妊娠の偽装、証拠集め――奴らをすべて破滅させてやる。
だが、私を導く謎の「見知らぬ人」はいったい誰なのか? そして、その弁護士が本当に求めているものとは――?
伝説の天才、偽りの姿だ

伝説の天才、偽りの姿だ

15.8k 閲覧数 · 連載中 · ショコラ風味
トップ組織のS級エージェントであり、冷徹無情、そして圧倒的な知性を誇った主人公。しかし、仲間に裏切られ、無残にも殺害されてしまう。

だが、目を覚ますと、知能が低いと見下されている「不細工な女子大生」へと生まれ変わっていた。

容姿を嘲笑われれば、自ら開発したスキンケアクリームで誰もが息をのむ美貌へと変貌を遂げる。

知性を馬鹿にされれば、世界最高峰の大学の総長が自らスカウトに訪れ、医学界の権威は秘密の処方を求めて跪き、国際的なトップスターは楽曲の編曲を求めて彼女を追いかける。

二度目の人生こそは平凡な生活を味わおうとしたものの、隠された正体が次々と暴かれ、気づけばまたしても世界の頂点へと上り詰めてしまう。

背後には無数の配下を従え、その傍らには彼女を守る冷徹な実力者が寄り添うが、この冷徹な男は何かと嫉妬深く、彼女を翻弄してくるのだった。
全能令嬢の帰還、家族が倒産?

全能令嬢の帰還、家族が倒産?

23.9k 閲覧数 · 連載中 · きりゅう りんか
万能の女神・夏川紅蓮が実家に戻ると、一家は何者かの手で破滅に追いやられた後だった。
父は冤罪で獄中にあり、母は病に伏せっている。
六人の兄たちも、ある者は身体に障がいを負い、ある者は無気力に沈んでいた。
そんな折、家に潜り込んでいた偽令嬢は状況を見るや否や一家を見捨てて姿を消し、さらに屋敷までも奪い取ろうとしていた。
世間は夏川家を「落ち目の負け犬」と嘲笑い、皆がこぞって踏みにじる。

紅蓮が静かに一声を発すれば、暗部より無数の異能の士たちが姿を現し、形勢は一瞬にして逆転する。
父は無実のまま出所し、母は健康を取り戻し、廃人同然だった長兄は再び己の足で歩き出し、残る五人の兄たちもまた紅蓮の導きによって各々の才覚を花開かせ、やがて各界を牽引する大物へと成り上がっていく。

しかし、そんな彼女を指さして嘲る者がいる。
「夏川紅蓮は地味で野暮ったい田舎者だ」と。

何を隠そう、彼女は無数の隠された顔を持つ存在。
神医の令嬢も彼女なら、国画の大家も彼女。
伝説のハッカーも彼女なら、正体不明の謎の女優も彼女。
そして、暗部を統べる首領さえも——彼女なのだ。

そんな折、頂点に君臨する名門の若様が、彼女をそっと腕のなかに抱き寄せた。

「誰が彼女を田舎くさい地味女だと言った? 彼女こそ、俺・諏訪淳行の婚約者だ」

紅蓮が流し目をひとつ送る。

「婚約、破棄しなくていいの?」

「しない」

彼が長いあいだ追い求めてきた決して手の届かない高嶺の花こそが、いま腕のなかにいる婚約者なのだ。
解消などありえない——この婚約は、死んでも解消しない。
監禁から1年、捨てられた令嬢は元婚約者の叔父を娶る

監禁から1年、捨てられた令嬢は元婚約者の叔父を娶る

108.1k 閲覧数 · 連載中 · 鈴木楓花
監禁から1年。ようやく帰宅した今井心晴を待っていたのは、変わり果てた日常だった。
家族は心晴を探そうともせず、あろうことか姉の今井優奈のために盛大な誕生日パーティーを開いていた。
しかも、その横には心晴の元婚約者の姿が……二人は婚約していたのだ。
しかし、心晴はただの被害者ではなかった。
彼女は人知れず巨額の資産と強大なコネクションを築き上げていたのだ。
真実を知った心晴は、復讐の狼煙を上げる。
彼女が選んだ新たなパートナーは、なんと元婚約者の叔父だった。
「これからは私のことを『おばさん』と呼ぶのよ、優奈!」
溺愛令嬢の正体は、まさかの霊能界トップ!?

溺愛令嬢の正体は、まさかの霊能界トップ!?

305.9k 閲覧数 · 連載中 · 朝霧祈
原口家に取り違えられた本物のお嬢様・原田麻友は、ようやく本家の原田家に戻された。
──が、彼女は社交界に背を向け、「配信者」として自由気ままに活動を始める。
江城市の上流社会はこぞって彼女の失敗を待ち構えていた。
だが、待てど暮らせど笑い話は聞こえてこない。
代わりに、次々と大物たちが彼女の配信に押しかけてくるのだった。
「マスター、俺の命を救ってくれ!」──某財閥の若社長
「マスター、厄介な女運を断ち切って!」──人気俳優
「マスター、研究所の風水を見てほしい!」──天才科学者
そして、ひときわ怪しい声が囁く。
「……まゆ、俺の嫁だろ? ギュってさせろ。」
視聴者たち:「なんであの人だけ扱いが違うの!?」
原田麻友:「……私も知りたいわ。」
舐めるつもり?なら、思い知らせてあげる

舐めるつもり?なら、思い知らせてあげる

43.2k 閲覧数 · 連載中 · 桜井 ゆい​
18年間、自分が実の娘でないとは知らずに生きてきた。ある日、荷物をすべて玄関の外に放り出され、街角に立ち尽くす私の前に現れたのは、噂では極貧だという「生家」から迎えに来た、見たこともない「兄」。

ところが、その兄が乗ってきたのはトラクターだった。

ガタガタと揺れるトラクターがたどり着いた先は、まるで古城のような大邸宅。そこで私は思い知る。本当の家族のもとに引き取られた私は、貧しくなるどころか、前よりずっと裕福になっていたのだ。

……だが、ちょっと待ってほしい。なぜ私には突然、婚約者というものが存在するのか。しかもその相手は、私の大学の教授だという。誰か、説明してくれないだろうか。
偽物令嬢の逆転劇

偽物令嬢の逆転劇

103.1k 閲覧数 · 連載中 · ひかり
「泥棒女め、今すぐこの家から出て行きなさい!」

実の娘が戻ってきたその日、私はゴミのように家を追われた。
病弱な「お嬢様」の生きる輸血パックとして虐げられ、血を搾り取られ続けてきた日々。用済みになった途端、身に覚えのない盗みの罪を着せられ、婚約者からも冷酷に捨てられた。
元家族たちは、私が「貧しい田舎で野垂れ死ぬ」と信じて疑わなかった。

だが、彼らは何も知らなかったのだ。
私が、世界中のVIPが縋る伝説の名医であることも。
私を迎えに来たオンボロトラックが、実は国家機密級の超高級カスタムマシンであることも。
そして、私の本当の実家が、国さえも動かす世界屈指の超巨大財閥だということも!

「今まで苦労をかけたね、私たちの可愛いお姫様」
生き別れていた超過保護な両親と、各界の頂点に君臨する最強の兄たちに狂おしいほど溺愛されるシンデレラライフが幕を開ける!
一方、大切な「命の恩人」を自ら捨てた元家族たちには、破滅へと向かう絶望の後悔タイムが待ち受けていて!?

虐げられた天才少女が本当の愛と富を掴み取る、逆転ファンタジー、ここに開幕!