死に戻り令嬢は、本物の才能で運命を描き変える

死に戻り令嬢は、本物の才能で運命を描き変える

しらとり ちおり · 連載中 · 218.3k 文字

268
トレンド
12.5k
閲覧数
354
追加済み
本棚に追加
読み始める
共有:facebooktwitterpinterestwhatsappreddit

紹介

――目覚めると、私はあの絶望の始まりの日に巻き戻っていた。

寝室のドアを開けると、案の定、私の恋人が偽物の妹・黒宮司奈とベッドで絡み合っている。
司奈は残酷に微笑み、「……私とあのお姉ちゃん、どっちがあなたを狂わせる?」と囁いた。

前世の私は、この冷酷な黒宮家のためにすべてを捧げた。母には腎臓を分け与え、兄の身代わりとなって刑務所に入り、エラのために私の最高傑作の絵を何枚も代筆し――最後は彼らのために惨めに死んだのだ。

だが、二度目の人生は、もうあなたたちの思い通りにはさせない。

私はその場で不貞の動画を世界へ拡散し、黒宮司奈の輝かしい個展を完璧に叩き壊し、冷酷な家族との絆をすべて断ち切った。私はもう、誰かの身代わりではない。

すべてを失い、今さら床に這いつくばって許しを乞う元家族と元カレ。……もう手遅れよ。

そんな私の鮮やかな反撃の裏で、長年私の絵の「真の価値」を陰から見守り続けていた最高峰の男、神野怜司が、熱を孕んだ瞳で私を見つめて囁いた。
「……で、いつになったら俺に料理を作ってくれるの?」

復讐だけで十分だと思っていた。
しかし、私の幼少期の誘拐事件の裏に隠された、あまりにも暗く恐ろしい真実が、次々と浮かび上がり始め――。

チャプター 1

二度目の人生で、黒宮凛奈が最初にやったことは――浮気の現場を押さえることだった。

「お義兄さん……気持ちいいのは、私? それともお姉ちゃん?」

半開きの寝室の扉の向こうから、耳を塞ぎたくなるような喘ぎ声が漏れてくる。

――そこは、凛奈の部屋だ。

扉の外で凛奈はスマホを取り出し、録画を開始する。前の人生の自分とは違う。今の彼女は、異様なほど冷静だった。

勢いよく扉を押し開け、レンズをベッドの上の絡み合う男女へ向ける。三秒も経たないうちに、二人は同時に甲高い悲鳴を上げた。

「凛奈? お前、アトリエにいるんじゃ――」

男はシーツを引っ掴んで下半身に巻きつけ、顔色を失ったまま駆け寄ってくる。

「ち、違うんだ。聞いてくれ、今見たのは――」

凛奈が三年付き合ってきた恋人、西島真尾。

「どいて」

凛奈は氷みたいな視線で一瞥し、男を無視してスマホをベッドへ突きつけた。布団を頭からかぶって震えている女へ。

「黒宮司奈。さっき西島真尾のこと、何て呼んだ? お義兄さん? 私の彼氏だって知ってて、よくそのベッドに上がれたね」

「お姉ちゃん、ごめんなさい……」

黒宮司奈は布団の中でしゃくり上げて泣き出す。

でも、どうでもいい。凛奈の動画には、司奈の顔が逃げ場もなく鮮明に映っていた。

「黒宮凛奈、撮るのやめろ!」

西島真尾は自分が相手にされないことに苛立ったのか、いきなり手を伸ばしてスマホを奪おうとした。

凛奈は最初から警戒している。身をひねってかわすと同時に、反対の手で思いきり平手打ちを叩き込んだ。乾いた音が響く。

ぱんっ!

西島真尾は呆然とし、頬を押さえたまま口走る。

「凛奈、怒るのはわかる。でも司奈はお前の妹だろ。俺だって、お前がいたから知り合ったんだ。つい……抑えられなくて……。もうバレたなら、三人で一緒にさ、やっていこう? な?」

同じ唾棄すべき言葉を、凛奈は前の人生で一度、聞いている。

あのときの自分は情に縋って、屈辱を飲み込んだ。結果はどうだ。クズ二人に薬を盛られて寝たきりにされ、最後は西島真尾に階段から突き落とされて首を折った。

――だからこそ、神様がもう一度やり直す機会をくれたのなら。

「西島真尾。自分が浮気男のくせに、二人分の幸せを食い荒らせると思ってるわけ?」

凛奈はスマホを素早く操作し、薄く笑う。

「正式に通告する。別れる。あんたたちは永遠にくっついてて。二度と他人に迷惑かけないで」

「お姉ちゃん……」

黒宮司奈は布団を巻きつけたまま起き上がり、腫れた目で縋るように見上げた。

「私、ほんの出来心だったの。叩いても罵ってもいいから……お義兄さんと別れないで、お願い」

「黒宮司奈。ぶりっ子はしまって。見てるだけで吐き気がする」

凛奈は見下ろし、声を刃みたいに落とす。

「私のこと、どこまで馬鹿にしてるの? 服も、バッグも、彼氏も奪って……最後は命まで欲しいんでしょ?」

凛奈は二歳のときに攫われた。黒宮家は何年も捜し続け、その間に偶然の巡り合わせで黒宮司奈を引き取った。凛奈が黒宮家に戻れたのは十八歳になってから。

孤児院で揉まれて育った凛奈は、家族の温もりに飢えていた。司奈を本当の妹だと思って大切にした。司奈が欲しいと言えば何でも与えた。地下室で徹夜して絵を描き、何もできない司奈をH市で最も名の通った若手画家にまで仕立て上げた。

その見返りが、裏切りと殺意だなんて。

「お姉ちゃん、何言ってるの……」

司奈はまだ無垢なふりを続ける。けれど目の奥に、一瞬だけ、隠しきれない動揺が走った。

「いいよ、続ければ」

凛奈は口角を吊り上げる。その笑みは、危険なほど冷たい。

「だって、あんたとお義兄さんがベッドでよろしくやってる動画、もうネットに上げたから。トレンド入りしそうなタグも付けといた。あんたのフォロワー、今ごろ大喜びで見てるんじゃない?」

司奈の瞳が、ぎょっと見開かれる。

「お姉ちゃん、そんな……嘘でしょ……? 何を上げたの?」

その瞬間、司奈のスマホがけたたましく震え出した。

通話口から、マネージャーの半狂乱の怒鳴り声が響く。

『ネットの動画、あれ何!? あんた、いったい何やらかしたのよ!』

司奈は完全にパニックになった。甲高く叫ぶと、服を着ることすら忘れ、獣みたいに凛奈へ飛びかかる。

「消して! 消してよ! 黒宮凛奈、私を潰す気!? だって、私が西島真尾と寝ただけじゃない!」

「へえ。やっと認めた?」

凛奈は露骨に嫌そうな顔で、司奈を突き飛ばした。

「そう。潰すよ」

廊下から、どたどたと慌ただしい足音。

母の橋本美子が物音を聞きつけて飛び込んできた。

「どうしたの!? 何の騒ぎ――」

「ママ……!」

司奈は上着を引っかけると、橋本美子の胸に飛び込んでわんわん泣き崩れた。

「お姉ちゃんが、私の裸の動画をネットに……!」

「凛奈、どうしてそんな意地悪するの……!」

橋本美子は事情も聞かず、その場にへなへなと膝をついて泣き喚いた。

「私が悪かったの、全部私のせい。だからお願い、司奈をいじめないで……! 恨むなら私を恨んで……!」

そう言いながら、床を這うようにして凛奈の足にしがみつく。

「何を上げたの……消して……お願い、消して……! 家の恥は外に出しちゃ駄目よ……!」

前の人生なら、橋本美子が泣けば凛奈は折れた。仕事も、男も、最後には命さえ差し出した。

でも今度は違う。

「触らないで」

凛奈は脚を乱暴に引き抜き、床の女を見下ろす。

「司奈って、最近話題が足りないって毎日愚痴ってたよね。浮気相手とのベッド動画なら、トレンドの一位ぐらい余裕で獲れるんじゃない?」

「誤解よ!」

橋本美子は顔を上げ、必死に取り繕う。

「司奈の部屋が水漏れして、それであなたの部屋で寝てただけなの。西島真尾が入ってきたのだって、きっと司奈をあなたと間違えて――」

凛奈は、思わず笑ってしまった。怒りで喉の奥がひりつく。

こんな吐き気のする嘘を、これ以上聞く気はない。

凛奈は橋本美子をまっすぐ見据え、爆弾を落とす。

「橋本美子さん。あなた、私が実の娘だって――いつ知ったの?」

「三年前に私を家へ連れ戻したときじゃない。十三年前、もう気づいてたんでしょ?」

最新チャプター

おすすめ 😍

社長秘書のヒミツ恋情

社長秘書のヒミツ恋情

17.4k 閲覧数 · 連載中 · 元知り
一夜の過ちから、彼女は社長の秘密の恋人になった。
借金を返すため、彼と交わしたのは一通の契約書。
「体だけの関係。恋愛感情は一切なし」——そう決めたはずだったが…
不倫夫を捨てた夜、私は新しい彼に抱かれる

不倫夫を捨てた夜、私は新しい彼に抱かれる

5.1m 閲覧数 · 完結 · 七海
初恋から結婚まで、片時も離れなかった私たち。
しかし結婚7年目、夫は秘書との不倫に溺れた。

私の誕生日に愛人と旅行に行き、結婚記念日にはあろうことか、私たちの寝室で彼女を抱いた夫。
心が壊れた私は、彼を騙して離婚届にサインをさせた。

「どうせ俺から離れられないだろう」
そう高をくくっていた夫の顔に、受理された離婚届を叩きつける。

「今この瞬間から、私の人生から消え失せて!」

初めて焦燥に駆られ、すがりついてくる夫。
その夜、鳴り止まない私のスマホに出たのは、新しい恋人の彼だった。

「知らないのか?」
受話器の向こうで、彼は低く笑った。
「良き元カレというのは、死人のように静かなものだよ?」

「彼女を出せ!」と激昂する元夫に、彼は冷たく言い放つ。

「それは無理だね」
私の寝顔に優しくキスを落としながら、彼は勝ち誇ったように告げた。
「彼女はクタクタになって、さっき眠ってしまったから」
双子とヤクザの父親

双子とヤクザの父親

12.3k 閲覧数 · 連載中 · 蜜蜂ノア
予期せぬ運命の巡り合わせで、彼女はクラウンヘイブンで最も権威あるマフィアのボスと関わることになった。その出会いは一人の子供を授かることとなり、彼女は止むを得ない逃避行を余儀なくされた。

六年の月日が流れ、二人は思いがけず再会する。彼女は必死に彼から距離を置こうとするが、運命は異なる計画を用意していた。

驚くべきことに、彼は突然現れ、彼らの愛らしい子供を抱きしめながら、大胆に彼女に詰め寄る。「俺たちの子供を産んでおいて、逃げられると思ったのか?」

彼女は凍りついたように立ち尽くし、言葉を失う。彼こそ、畏怖の念を抱かせる帝国の君主だった。彼女は二人の世界があまりにもかけ離れていて、決して交わることはないと思い込んでいた。

しかし、彼女は知らずのうちに、この不屈の王の真実の愛となっていたのだった。
運命のゲーム

運命のゲーム

7.6k 閲覧数 · 完結 · Dripping Creativity
アミーの狼はまだ姿を現していない。でもそれがどうした?彼女には素晴らしいパック、親友たち、そして愛する家族がいる。アルファを含む皆が、彼女はそのままで完璧だと言ってくれる。しかし、運命の相手を見つけた彼女が拒絶されるまでは。心を痛めたアミーは全てから逃げ出し、新しい人生を始める。もうオオカミも、パックも必要ない。

フィンレイが彼女を見つけたとき、彼女は人間の中で暮らしていた。彼は自分の存在を認めようとしない頑固な狼に心を奪われる。彼女は彼の運命の相手ではないかもしれないが、彼は彼女をパックの一員にしたいと思う。潜在的な狼であろうとなかろうと。

アミーは彼女の人生に入り込み、パックの生活に引き戻すアルファの魅力に抗えない。彼女は長い間感じなかった幸せを見つけるだけでなく、ついに彼女の狼も目覚める。フィンレイは彼女の運命の相手ではないが、親友になる。パックの他のトップ狼たちと共に、彼らは最高で最強のパックを作るために働く。

パックの順位を今後10年間決定するパックゲームの時が来ると、アミーは古いパックと向き合わなければならない。10年ぶりに彼女を拒絶した男性を見たとき、彼女が知っていたと思っていたすべてが覆される。アミーとフィンレイは新しい現実に適応し、パックのための道を見つける必要がある。しかし、この予想外の展開は彼らを引き離してしまうのだろうか?
鬼畜社長が離婚後に豹変!?甘えん坊な元夫の執着愛

鬼畜社長が離婚後に豹変!?甘えん坊な元夫の執着愛

68.6k 閲覧数 · 連載中 · 鯨井
篠崎アエミが最も後悔したことは、すべてを捨てて榎田神也と秘密裏に結婚し、卑屈に彼の傍らにいて、自分自身を失ってしまったことだった。

初恋が帰国し、彼女は彼を要らないと言った。

離婚後、彼女は人生の頂点に立った。

トップレベルのデザイナー無憂は彼女だった。
トップクラスの名門が失った令嬢も彼女だった。
手のひらを返せば雲を作り、手のひらを返せば雨を降らせる株の神も彼女だった。
再婚後、クズ元夫が私に土下座した

再婚後、クズ元夫が私に土下座した

51.5k 閲覧数 · 連載中 · ニワハナ
長きにわたって、彼女は半身不随となった夫を献身的に看病し、時に自らの身を危険に晒して治験薬の投与にも協力した。自らの健康を蝕まれながら、夫を死の淵から引き戻したのだ。

しかし、夫がついに自力で立ち上がれるほど回復したその日、彼は初恋の女性を腕に抱き、こう言い放った。
「これからの人生、俺は彼女と、彼女のお腹の子を守っていく」

打ちのめされた彼女が離婚を切り出すと、夫は冷徹に彼女の口座をすべて凍結し、無一文のまま家から追い出し、嘲笑うように吐き捨てた。
「俺がいなければ、お前には何の価値もない」

彼女が妊娠検査薬をそっと隠し持ち、すべてに別れを告げて永遠に立ち去るまで、夫が慌てふためくことはなかった——。
人生を謳歌する

人生を謳歌する

2.7k 閲覧数 · 連載中 · 午前零時
大学生である私は、兄の家に住んでいた。兄嫁は魅力的で優しく、彼女のすべてが私が理想とする女性像そのものだった。青春真っ只中の私は、彼女と親密になることを夢見ることが多かった。そのような考えが間違っていることは十分にわかっていたので、できるだけ彼女と接しないようにしていた。しかし、驚いたことに、兄が勃起不全であることを知り、彼らは長い間夫婦生活を送っていないことがわかった。彼女は子供を強く望んでいて、兄が彼女を妊娠させることができないために、何度も涙を流していた。ある夜、彼女は私の部屋に入ってきて、「私に子供を授かってくれないか?」と尋ねた。パニックと興奮の間で、私は彼女の目を見ることができなかった。私はどうすればよかったのだろうか?
離婚後、奥さんのマスクが外れた

離婚後、奥さんのマスクが外れた

347k 閲覧数 · 連載中 · 来世こそは猫
結婚して2年後、佐藤悟は突然離婚を申し立てた。
彼は言った。「彼女が戻ってきた。離婚しよう。君が欲しいものは何でもあげる。」
結婚して2年後、彼女はもはや彼が自分を愛していない現実を無視できなくなり、過去の関係が感情的な苦痛を引き起こすと、現在の関係に影響を与えることが明らかになった。

山本希は口論を避け、このカップルを祝福することを選び、自分の条件を提示した。
「あなたの最も高価な限定版スポーツカーが欲しい。」
「いいよ。」
「郊外の別荘も。」
「わかった。」
「結婚してからの2年間に得た数十億ドルを分け合うこと。」
「?」
偽りの仮面

偽りの仮面

12.2k 閲覧数 · 連載中 · 彩月遥
夫が私に抱くのは、愛の伴わない性的な欲望だけ。
彼は、私との間に子供を授かることさえ望んではいない。

そればかりか、外では他の女性と戯れ、私の心を深く傷つける。

逃げ出したい。強く、自立した女性になりたい。
そう願う私を、しかし、彼が手放すつもりは毛頭ないようだった……。
妊娠を隠して離婚します

妊娠を隠して離婚します

38.3k 閲覧数 · 連載中 · ユイ
「絢香、俺から逃げられるとでも思うな!」
九条雅人は彼女の顎を荒々しく掴み、低く唸った。

絢香の頬は屈辱と興奮で真紅に染まったが、その声にはまだ意地が残っていた。「あなたこそ、私に執着しているだけじゃないの?」

雅人は冷酷に鼻で笑った。
「離婚してからどれほど経った? それでもう俺の『ルール』を忘れたか。お前の身体は、今でも俺をこんなによく覚えているくせに。……ほら、咥えろ」

熱を帯び、恐ろしいほどに猛り狂った彼の太いものが、絢香の顔を容赦なく叩いた。

雅人は冷たく笑う。
「俺から離れられるなんて夢にも思うな、絢香。お前は俺だけのものだ」

——

3年間の契約結婚の間、霧島絢香は「雅人が冷徹な人間だから、その心を溶かすことができないのだ」と思い込んでいた。
しかし、彼が桜井陽菜の妊婦健診に付き添い、彼女が少しでも不快な思いをしないよう、見たこともないほどの優しさと甘やかし方で接している姿を目撃したとき、絢香はついに悟った。彼は人を愛せないのではない。ただ、自分を愛していなかっただけなのだと。

絢香は静かに離婚届にサインし、自身の「妊娠診断書」を胸に抱いて彼の元を去った。

だが、絢香が完全に姿を消した瞬間、雅人は狂わんばかりになり、街中を血眼になって彼女を捜し回った。

ついに再会を果たしたとき、雅人の瞳は血走り、その声は掠れていた。
「絢香、俺が悪かった……頼む、俺の元に戻ってきてくれ」
身代わり生活は3年で終了。お嬢様の本性を現します

身代わり生活は3年で終了。お嬢様の本性を現します

52.6k 閲覧数 · 連載中 · 月島 ことね
婚約記念日のその日、私は偶然聞いてしまった。婚約者の古谷晏一が、今でも初恋の人が忘れられないと本音を漏らすのを。
その瞬間、私は目が覚めた。
私はもう身代わりのフリをするのをやめ、瀬尾グループの令嬢という本当の身分を明かして、億万長者の陸川純平と契約結婚を交わした。

彼が私にくれる尊重は、これまでの人生で一度も感じたことのないものだった。
最初はただの取引だと思っていた。けれど、一緒に過ごす時間が長くなるにつれ、私は知ることになる。
彼の冷徹で理性的な仮面の下には、私だけのために今日まで抑え込んできた、執着と狂気にも似た愛が隠されていることを――。
溺愛令嬢の正体は、まさかの霊能界トップ!?

溺愛令嬢の正体は、まさかの霊能界トップ!?

376.6k 閲覧数 · 連載中 · 朝霧祈
原口家に取り違えられた本物のお嬢様・原田麻友は、ようやく本家の原田家に戻された。
──が、彼女は社交界に背を向け、「配信者」として自由気ままに活動を始める。
江城市の上流社会はこぞって彼女の失敗を待ち構えていた。
だが、待てど暮らせど笑い話は聞こえてこない。
代わりに、次々と大物たちが彼女の配信に押しかけてくるのだった。
「マスター、俺の命を救ってくれ!」──某財閥の若社長
「マスター、厄介な女運を断ち切って!」──人気俳優
「マスター、研究所の風水を見てほしい!」──天才科学者
そして、ひときわ怪しい声が囁く。
「……まゆ、俺の嫁だろ? ギュってさせろ。」
視聴者たち:「なんであの人だけ扱いが違うの!?」
原田麻友:「……私も知りたいわ。」