呪いはそのままにしておいて、寄生夫はあげる
774 閲覧数 · 連載中 · 渡り雨
結婚一周年の記念日に、夫の翔太は私にアンティークの指輪を贈ってくれた。
それをはめたせいで、私はすべてを失った。
流産し、体は麻痺し、みるみるうちに干からびた抜け殻になっていった。そして翔太は? あの出来事は、子を失った母親が悲しみのあまり正気を失っただけだと、周囲の誰もが信じるよう巧みに仕向けた。
やがて、私自身でさえ彼の言葉を信じるようになった。
真実が腑に落ちたのは――私が殺される、その瞬間だった。
あの指輪は祝福なんかじゃない。寄生して命を吸い上げる、吸血の器だったのだ。
そして、私は目を開け――
結婚記念日のディナーの席に戻っていた。
それをはめたせいで、私はすべてを失った。
流産し、体は麻痺し、みるみるうちに干からびた抜け殻になっていった。そして翔太は? あの出来事は、子を失った母親が悲しみのあまり正気を失っただけだと、周囲の誰もが信じるよう巧みに仕向けた。
やがて、私自身でさえ彼の言葉を信じるようになった。
真実が腑に落ちたのは――私が殺される、その瞬間だった。
あの指輪は祝福なんかじゃない。寄生して命を吸い上げる、吸血の器だったのだ。
そして、私は目を開け――
結婚記念日のディナーの席に戻っていた。


















































